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YZF-R15にDUNLOPのTT900GPを投入しました【レビュー】

購入後ほぼ5000km走ったYZF-R15、車重が軽いので曲がる際の倒しやすさは素晴らしいのですが、倒した後の接地感の無さや滑り易さはちょっと怖いものが有りました。安定感の無さは軽量級の特有の癖とも言えますが、サスかタイヤで改善するんじゃないかと思い、急遽ダンロップのTT900GPを購入しました。

YZF-R15はフロントの選択肢が無い!

YZF-R15はフロントタイヤが細めで、90/80/17と排気量が一つ下のYZF-R125CBR125Rよりも更に一回り細くなっています。リアタイヤは各社選択肢があるのに、事実上TT900GPしか選ぶことが出来ません。この細さでハンドリングに軽快感を出しているので仕方ないのかもしれませんが、ちょっとタイヤの選択肢としては寂しいものが有ります。更なるグリップ力を求める方向けにTT900GPの強化版として、TT900GPNも出ましたので、サーキット走行に使用されることが確定されている方はこちらもおすすめです。
タイヤメーカーとしてのダンロップに関しては、過去4輪で使っていた頃もウェットとドライのグリップのバランスが良く、比較的好きなメーカーです。

純正比で圧倒的に食いつく!

そして肝心のグリップですが…純正タイヤの時の不安感はほぼ無くなりました。倒し易さはそのままに、バンクしてもピタッと安定してくれます。アウト側から命綱が着いているかの如き安心感。接地感が乏しくて倒せなかった角度以上に倒していけますし、スライドしても比較的スムーズに収まるので、コントロールしやすい良いタイヤです。今まで比較的早い段階で滑り出していたので探り探り曲がっていましたが、これで大分走りやすくなりました。純正タイヤでコーナーリングが怖い方は、これでほぼ悩みは解決するでしょう。

ウェット時の手応えとしては、元々の馬力が少ないということもあり、簡単に滑ってしまうということは無いです。常識的なレベルの走行なら、雨天時でも怖い思いをすることは無いと思います。

ただタイヤのライフは5000km走っても全く減らない純正タイヤに比べれば、ハイグリップ化した分だけ短くなるのは避けられないでしょう。後、転がり抵抗が増えた所為か、吹け上がりが気持ち重たくなりました。ますます直線が苦しいマシンになっていく予感…

追記

導入後半年経過しましたが、タイヤのライフは公道で使う分にはグリップ力の割に長いと考えて良さそうです。もっとも峠では中々タイヤの端まで使っていくことは難しいですが。

新品購入で1万kmくらいは使っていけるかな、ひょっとすると1万km手前で交換するかもしれませんが、今の所ガンガン減っていっているという印象は有りません。

グリップ力も健在ですが、やはりフロントの方が先に滑り出します。冬場の下り道がガッツリブレーキをかけると、R15の純正ブレーキでも軽くロックするので、気温の低い時期は少し気をつけた方が良いかもしれません。