GoPro(ゴープロ)

GoProサイドマウントの使い方を改めて徹底研究してみる

今、GoProの数多有るマウントの中でも、最古参の部類でありながら、リストラ要員のマウントが有ります。そう、サイドマウントです。この角度を90度変える為に作られたマウントは今、存続の危機に瀕しています。

どうしてこうなってしまったのか

結論を言うと、sessionが登場したからです。このフレームの中でカメラを90度ずつ回転させられるマウントが登場したことで、サイドマウントが一番の打撃を受けました。今までのGoProではヘルメットに付ける時、必ずサイドマウントで90度回転させていたのに、sessionはそれが要らないのです。私の様に従来のGoProを使ってきた人には「凄い手間要らず…」という感じですが、そのせいでサイドマウントは忘れ去られていくかもしれません。

サクションカップマウントや、ジョーズフレックスマウントはsessionが登場した現在においても重要な戦力であることに変わりありません。しかしサイドマウントだけは危うい状況です。

改めてサイドマウントの可能性を追求してみる

まず、サイドマウントの現状の使い方をおさらいしてみましょう。サイドマウントはHERO、あるいはHERO3や4の足元でカメラを支えています。写真にするとこんな感じです。

これが無いとカメラの向きがおかしくなり、見ていて辛い動画になってしまいます。視聴者に優しい動画にするために通常サイドマウントで角度を変えています。

サイドマウントの構造をおさらい

サイドマウントは2つの捻れたパーツで構成されています。上の写真はそれを組み合わせたものです。私の場合はこれに更に延長用のマウントを一つかませています。これでどこに設置しても大抵の干渉を避けることが出来るからです。

サイドマウントが有るおかげで、カメラはきちんと90度傾き、私達も首をグリンとやらずに動画を楽しむことが出来ます。

早速方向チェンジさせてみる

サイドマウントは2つのパーツを使っていることから、カメラとベースマウントとの組み合わせで計3箇所角度を調整するポイントが有ります。そこで、設置したポジションはそのままに、角度を色々ずらしてみましょう。

 

GoProサイドマウント

まず、角度を真横方向へずらしてみました。正確には3点の調整箇所では完全に真横に調整するのは難しいです。この場合、バイクにカメラをつけているカウルが傾斜になっていることも有り、サイドマウント一つを使っただけでは完全な真横は実現しませんでした。とはいえバイクの真横に向けても高速に流れる景色ばかり写って面白さに欠ける動画になるので、多少斜めになるくらいでも良いかもしれません。

 

GoProサイドマウント

今度は単純にカメラを後方方向へ向けてみました。これはカメラをひっくり返すだけで実現できるため、それほど難しくありません。場合によってはマウントを締め上げているネジと干渉する場合が有るので、その時はマウントそのものをひっくり返してネジを避けましょう。

 

 

GoProサイドマウント

これはマウントをねじって上方向へ向けてみた図です。あまり実用的では有りませんが、サイドマウントによって適度に長さが出たので、ライダーを下から撮影することが出来ます。難点はフルフェイスを下から撮影すると意外に不恰好になるということでしょうか。このくらいの延長なら走行中の振動もあまり影響しない為、映像としては使えますが、実用性はちょっと乏しいです。

 

GoProサイドマウント

次はこちらです。先程の 横方向へ向けた角度と同じに見えますね。実際はサイドマウントをもう一つ使って、完全な真横方向へ向けることを実現しています。マウントが余計に必要なので、資金的に苦しいですが、確実に真横を向けたい方はこうすると良いでしょう。

 

GoProサイドマウント

マウントだけを撮影してみました。蛇の様に複雑に折れ曲がっています。ジョーズフレックスマウントなら単体で可能な角度ですが、サイドマウントの方が剛性が有り、振動に強いのが特徴です。ジョーズフレックスでは揺れて使い物にならないという時は、サイドマウントの組み合わせにすると上手に撮れる事が有ります。

 

GoProサイドマウント

ここから応用編です。今度はリアシートの後ろにカメラを移してみました。今回は角度を180度反転させるためにサイドマウントを2つ連結しています。振動を拾ってしまうので、これくらいの長さが延長の限界です。

 

GoProサイドマウント

上から見た図。かなりごちゃごちゃしています。実はGoProのマウント類でもこうやって180度反転させるのに最適なマウントというのが中々無い状況です。このシチュエーションで撮影される方は、自作してしまった方が早いかもしれません。

 

GoProサイドマウント

実際にカメラに写る風景はこんな感じです。路面の振動をスプリングが吸収している様子もばっちり写ります。リアフェンダーに付ける手も有るのですが、汚れが心配な時等にどうぞ。

使い方次第でまだまだいける!

サイドマウントは歴史の古いマウントですが、まだまだ工夫次第で相当遊べるマウントです。ノウハウも豊富に出揃っているため、持っていない方は是非一つ調達してみてください。思った以上に懐の広い道具なんです。GoProHERO4以上では標準で一つ入っていますから、フラッグシップ機を購入される方は実はお得です。

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