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ホンダ ヴェゼルRSに試乗してきた!【レビュー】

ホンダ ヴェゼルRS

近年小型車でもSUVがブームとなっておりますが、ホンダのヴェゼルはその中でのかなりの売れ筋モデルです。マツダのCX-3や日産のジュークにも負けない人気ぶりを見せています。今日はその中でもガソリンエンジン仕様のRSグレードをチョイスしてみました。

ガソリン仕様のエンジンはホンダらしい素直な加速感

ハイブリッドエンジンのフィーリングが好きでない方もいらっしゃると思いますが、街乗りで多用する低速域でのトルクに関してはやはりハイブリッドの方が力強さを見せてくれます。ガソリン仕様のL15Bはフィーリングとしては比較的アクセル操作に素直な感じで、フラットな特性を好む方にはこの方が良いかもしれません。ただ1210kgに131馬力のエンジンの組み合わせは、ボディのデザインに内部の力強さがやや負けている感じはしました。重めのハンドリングとの組み合わせで、小型車特有のキビキビ感を求める層には物足りなく感じるでしょう。

18インチホイールを用いた足回りのセッティングは完成度高め

RSグレードでは18インチのアルミホイールが標準で装備されています。風車状のデザインはノーマルのホイールにしては出来が良く、下手な社外品よりずっと見栄えのする良いホイールです。RSグレードではダンパーに専用品が奢られており、扁平タイヤと合わさってカッチリとした走りの質感を出しています。やや固めのセッティングですが、ふにゃふにゃした曖昧さを感じないレベルに上手く仕上げられていると感じました。走行安定性としては高めです。ハンドリングは軽快感よりも、どっしりとした感じで、1210kgという車重を考えると曲げるというよりはまっすぐ走らせる方にウエイトを置いている様です。車の運動性能としては完成度の高さが光りましたが、乗り易さを最重視するならこれは少しコツコツとギャップを拾い過ぎるとも言えます。ファミリー層が買うにはちょっと固いかも?

RS仕様の内装の質感は高め

スエード調の素材がふんだんに使われたRSグレードの内装のクオリティはかなり高く、価格を考えれば十分過ぎます。本革のステアリングは艶の有るサラッとした手触りでこれも握った感触はとても良いです。グリップ重視のステアリングでは有りませんが、高級感を高めた物になっています。ステンレスのスポーツペダルの感触も中々です。

ただしなまじ高級感の有る素材を盛り込んだ分、シフト周り等プラスチック素材のチープさがかえって目立つ結果となりました。シフトレバー等、もう少し手を入れて欲しかった様に思います。メーター周りはホンダお得意のスタイリッシュな雰囲気が生きており、こちらは悪く有りませんでした。

RSは元気に乗り回したい若者向けかも?

RS(ロードセーリング)の名の通り、たまに郊外で元気良く走る際も不安感の無いセッティングになっています。ボディロアガーニッシュのおかげでちょっと強面になったエクステリア等も考慮すると20代から30代の顧客満足度が高い様に思います。

燃費としては街乗り13km/L前後ですが、経済性やハイブリッド特有の加速感を天秤にかけた場合、多少の増額でハイブリッドにするというのは大いに有りかなという印象です。そういう意味ではガソリン車のRSは少しマニアックなグレードかもしれません。