ラッピング

ヘルメットやタンク用のステッカー素材の選び方

ラッピングシート

前回の記事が予想以上に反響が大きかったので一応補足です。今回制作分はこちらで素材を選別して初めての方でも綺麗に貼れる物に調整しています。この記事中では使用しているARLONのラッピングシートに関してもう少し詳しくご紹介したいと思います。

厚手のステッカー用素材は難しい

車やバイクの外装は複雑な曲面で出来ている為、ステッカーの素材が厚く固いと上手く表面にフィットしてくれません。そういう場合はヒートガンの熱で柔らかくすることで曲面に馴染ませます。ただしこのやり方は少し熟練が必要なことも事実です。

私の製作開始時は電脳ステッカー様に印刷をお願いしたのですが、ヘルメットの3次曲面に塩ビ素材のステッカーを上手く貼るというのはかなり難しかったです。特に一番人気の塩ビ裏グレーは中々表面に馴染まなかった…。塩ビ裏白は素材が薄手で比較的貼り易かったのですが、それでも初めて貼る方で皺無く仕上げるというのは困難じゃないかと思います。

ラッピングシートはかなり柔軟

最終的にステッカーに採用したARLONのラッピングシートは、実際の車のラッピングにも使われています。素材が非常に薄く、ステッカーというよりフィルムに近いのが特徴です。また貼る過程で空気の抜け道が生まれるエアフリー構造を採用している為、広い面積に貼った時も気泡の心配が殆ど有りません。動画では手馴れた技で貼っていっていますが、普通に皆さんで貼る時もこんな感じにスイスイ貼れます。バンパーやボンネット等、曲面に沿って無駄なくフィットする優れものです。

この場合もヒートガンで少し暖めると柔らかくなってより扱い易くなります。ただ加熱しなくてもかなりの部分に対応してくれるので、初心者でも快適に施工することが可能です。バイクの場合、タンクの様なカーブのきつい曲面にステッカーを貼るならこのタイプの極薄素材がおすすめですね。

複雑な曲面にはラッピングシートがおすすめ

もし複雑な曲面に貼るステッカーをお探しの場合、ラッピングシートに印刷することを検討した方が失敗が少ないと思います。痛車の様に大面積のラッピングを行っている所なら、取り扱いシートの中にほぼ必ず3次曲面対応のシートがラインナップされているはずです(価格は割高になる傾向が有りますが…

ちなみにばくおん!!の公式痛車を制作したのらいも工房さんのリストの中にもちゃんと3次曲面に対応した物が用意されています。シート素材を検討する際は、3次曲面の対応の有無を確認すれば失敗は少ないです。

私はこちらのKT-R様へ委託しています。返信のレスポンスが非常に速く、短納期で収めて頂いて非常に助かっています。