ラッピング

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

ボブルビーと言えばハードシェルにステッカーボムなどを施すステッカーカスタムが定番です。今日はこの特徴的なハードシェルをフルラッピングしてみることにしました。過去例を見ない複雑な曲面の組み合わせですが果たして上手くいくのでしょうか。

ボブルビーの選択

ラッピングを始める前に、ボブルビーを一つ用意することが大前提です。今回は最大サイズの25Lを使用しました。GTかGTXかはこの場合それほど重要では無いので、好きな方で構いません。ここではGTを使用しています。

ちなみに、小型の20Lの方がシェルの凹凸が少なく貼りやすいです。サイズは一回り小さくなりますが、失敗したくない人は敢えて20Lを選ぶのも有り。

イラストの準備

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

イラストは「装甲×少女」シリーズから舞衣のイラストを背景白で印刷しました。

ボブルビーのシェルの中心には上蓋を固定する留め具が配置されており、イラストが中心部に空白の有る凹型構図だと無理なく収まります。ボブルビーのサイズでキャラクターのインパクトが十分に出るようなら、次回背景ももう少し凝ってみたいと思います。

印刷はのらいも工房様

http://www.noraimo.com/

ラッピングシートの印刷はのらいも工房さんに委託しました。有名どころでは、グッドスマイルレーシングやばくおん!!の公式車両がここで制作されています。

今回は一点物のため、印刷する量も少ないのですが、少量の生産にも対応して頂けました。ボブルビーは曲面が多いので、もし同様の物を制作したいならシートは3Dラッピングフィルムを指名買いしてください。ここは支払いがクレジット可、納期も短いとかなりおすすめです。

また一部に3Mの1080を使用しています。同じ3Mのダイノックは建材用なので1080の方が糊残りも少ないのでおすすめ。薄手で伸びも良く、作業性は非常に高いです。

カラーはグロス・マット・メタリック・カーボンと非常にラインナップが豊富なので、選択肢としては事欠きません。これはAmazonで買うよりも楽天の方が安く買える場合が有ります。

固定はトルクスネジ

次にボブルビー本体からハードシェルを分離します。基本的にネジのみで止まっているので、脱着はそこまで難しくありません。問題はねじ山の形状がトルクスネジになっていることで、一般家庭に置いてあるプラスやマイナスのドライバーではネジを緩めることが出来ません。

面倒くさいですが、ビット交換式のドライバーセットがこういう時に重宝します。シェルに付いている留め具も全てネジ止めなので、これで外すことが可能です。ラッピングの邪魔になるので、予め取っておくと良いでしょう。

カットはナイフレステープ

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

今回追加の作業でナイフレステープを設置して2トーン仕上げにしました。切りたいところに事前にテープを貼って、最後にここでカットします。ナイフレステープを使うメリットとしては、シェル本体にカッターの傷が入らない、手を切るリスクが少ない他、直線も曲線も自由に切り出せることです。

今回はテープ→1層目→2層目と順に貼り付けて最後に余計な部分を取る作業を行いました。2層をまとめて切るにはデザインラインテープよりフィニッシュラインテープの方が適しています。

スキージーは必要?

今回使ったのは先の細いヘラとスキージーです。スキージーは広い面積を貼る際に効果が高いので持っておくと作業が捗ります。また細い溝が多かったのでヘラも相当重宝しました。あと必要なのは・・・この手ですね。

注意点

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

難易度の高い部分に印を付けました。ラッピングする上での鬼門はやはり縁と溝ですね。

特に縁は皺無く綺麗に仕上げるのは非常に難しいため、シェル裏側までシートを伸ばしてそこに皺を寄せる形で納めるのがベストです。貼り付け後の剥がれも防止出来ますから、縁ギリギリでカットするより少し余裕を持たせて端を折り返してください。

また下部の溝は深さが有るため、安い伸びないシートでは到底対応できません。今回使ったのはカーラッピング用の極薄シートですが、それでも色が白化するギリギリくらいまで伸ばしています。溝まで貼り込むなら最低でもドライヤーは必須アイテムでしょう。

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

というわけで完成した状態はこちら。

サイドには金属を加工したようなブラッシュドスチールを貼ったので、純正のABS樹脂よりも硬質感が出ています。中々ユニークな加工で、見る角度によってグレーからブラックに色が変わります。

ボブルビーは無塗装のプラが剥き出しの状態で、ややチープな感じですが、1面メタリックにすればかなり雰囲気が変わりそうです。ただし、このシェルには何枚かに分割して貼らないと皺が寄るので、どうしてもという方はショップに貼り付けを委託してしまった方が確実でしょう。

今回痛車に比べれば貼り付け面積が少ないので一日で終わると思っていましたが、ボブルビーを綺麗にラッピング処理するのは結構難しかったです。

Point65さん、凹凸の少ないカーボン仕様の金型で作ったABSシェルも下さい…。カーボン仕様は沢山揃えるにはあまりにも高過ぎます…。

とりあえず今回は特に目立った失敗も無く終わって本当にラッキーでした。反省点としては、溝は綺麗に貼れても浮いてきてしまうことがわかったので、次回以降は塗り分ける方向で検討しています。作業工程の難易度としてもそこまで変わらないので、ここは無理をしない方がラッピングが長持ちします。

ボブルビーを「装甲×少女」仕様にフルラッピングしました!

最後にMT-09とパシャリ。ブラッシュドスチールのマットな光沢が偶然にも車体色とマッチしています。

痛車は欲しいけどネイキッドやアメリカンじゃ貼るとこ無いし…というライダーはボブルビーをフルラッピングすれば十分インパクトで、出ますよ。ラッピングのコストとしては2万円、シートを奢っても3万円で制作できます。