1000cc~

スターベンチャー (ヤマハ)

スターベンチャー

ヤマハから北米向けのフラッグシップクルーザー、スターベンチャーが発表されました。1854ccということで、VMAXも上回る超弩級の大型エンジンを搭載したクルーザーモデルです。

Star Venture 2017-

 

スターベンチャー

逆スラントノーズの採用で非常に重量感や迫力有るバイクですが、クラシックな見た目になりやすいクルーザーにSSの様な都会的な印象を与えるデザインを上手くミックスさせています。大型のカウルや電動スクリーンのおかげで走行風からの保護機能は抜群で、バイザーを調整すればライダー側へ空気を送ることも出来ます。

 

ヤマハ スターベンチャーはここが凄い!!

コクピットには2つのアナログメーターとフルカラーの液晶パネルが配置されています。液晶パネルはオーディオやナビ、Bluetooth機器との接続などに対応した多機能メーターになっています。スターベンチャーはバイクとしてはオーディオ周りも充実していて、コクピットに埋設されたフロントスピーカーの他、パッセンジャーシートを挟む形で後方にもスピーカーが内蔵されています。シートの防寒対策も凝った内容で、グリップヒーターは当たり前でライダーとタンデムシート、それに前後のバックレストの計4つのシートヒーターが備えられています。

 

スターベンチャー

タンデム走行も最初から視野に入れており、バックレストを兼ねたトップケースにはヘルメット2つがゆうゆう収まるスペースが用意されています。パニアケースも含めると全てで140Lの容量ですから、宿泊付き旅行にも十分対応する収納力です。

国産勢でこのタイプは、ホンダのゴールドウイングと比較されがちですが、北米のマーケット向けということで、あちらでの実際のライバルはやはりハーレーダビッドソン。約270万円という価格からすると、ロードグライド ウルトラ辺りが比較対象になりやすいのでは。水平対向6気筒のゴールドウイングに比べ、V型2気筒のエンジンもアメリカのライダーに受け易いタイプです。

 

 

スターベンチャー

サスペンションはフロントにφ46の正立フォーク、リアに遠隔プリロードアジャスター付きのモノショックを装備しています。ブレーキはフロントに298mmのダブルディスクとリアの320mmのシングルディスクの組み合わせで、特にリア側にも大径のブレーキディスクを搭載しているのが特徴です。ホイールはフロント18インチ、リア16インチで、タイヤは130/70-18と200/55-16のブリヂストンのクルーザー用タイヤEXEDRAを履いています。

 

スターベンチャー

エンジンは新開発された1854ccのOHV空冷V型2気筒。ボアストローク比100×118mm、圧縮比は9.5:1で、クルーザーらしくロングストロークなエンジンに仕上がっています。最大トルクも17.4kg・m/2500回転で、力強さを発揮する回転数はかなり低いところに設計されています。このタイプは高回転まで回して楽しむというよりは、アクセルオンでタイヤが地を蹴る力強さが身上です。スリッパークラッチも標準装備されており、ラフなシフトダウンでもリアホイールが暴れない仕組みです。

オイルの潤滑はセミドライサンプ化され、アルミサブフレームと圧送オイルタンクが一体化しています。レイアウトとしてはエンジンの重心位置を下げる方向に調整し、クルーザーに求められる高い直進安定性を高めています。

またヤマハクルーザーとしては初めての電子制御スロットルYCC-Tを装備したことも大きなポイントです。元々は高回転型のスーパースポーツ向けに開発された技術ですが、スターベンチャーのエンジンにもこの技術が応用され、より癖の無いトルク特性を実現しています。同時にヤマハDモードに対応し、ツーリングとスポーツの2つのライディングモードが設定された他、トラクションコントロールなど最新の電子制御も多数盛り込まれました。

フレームはスチール製のダブルクレードルフレームとアルミダイキャストのサブフレームの構成で、エンジンも含めてマスの集中化を行い434kgの車体でもハンドリングの良さに配慮しています。燃料タンクは約25L。ノンストップで200マイル(約320km)を走破できる大容量タンクです。

更に約20万円を追加するトランスコンチネンタルオプションパッケージでは、GPSを介して目的地へのルートをPCと共有出来るほか、衛星放送のラジオや天気予報といった情報をバイクに受信させることが出来ます。この辺りはアメリカ固有のサービスと連携する形になるので、北米仕様以外では少し異なる仕様になるかも知れません。

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