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150ccのYZF-R15は結局速いの遅いのか

2015年5月1日

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慣らしも終わり、いよいよ本格的に回しているR15ですが、2000km近くまで走ってわかってきたことも多々有ります。この車両の印象に関してこの辺りで一度まとめておきたいと思います。

目次

  • 1 YZF-R15はここが良い!
  • 2 乗ってみるとここが気になる
  • 3 150ccの単気筒は意外に有り
  • 4 結構固めの足回り
  • 5 2016/02/12 追記

YZF-R15はここが良い!

このバイクの長所は主に軽さと気軽に全開を体感出来るところです。R15=軽さと言えるくらいこのバイクのキャラクターに深く関係しています。

軽いので相対的に燃費も良く、取り回しも良い、自分が曲げたい以上に良く曲がると、軽さの恩恵をかなり受けているバイクです。狭い峠に迷い込んでもUターンが楽なので何故か迷い込む性質の私は助かってます。

また平均身長166cmのインド基準の車体なので、175cmの私が乗ると足全体がべったりつく足付きの良さも魅力です。恐らく成人男性のほとんどの方は不自由無いでしょう。

気になる燃費性能は慣らし中は1L辺り50km弱、回す様になったので今は少し落ちましたが概ね45kmくらいで落ち着きそうです。12Lタンクなので一度満タンにすればツーリング中もガス欠の心配をせずに済むでしょう。見ていると壊れてるのかと思うくらいメーターが減りません。ただ高速道路に乗るとむしろ燃費が落ちる傾向に有ります。どうしても高い回転数を使うのでしょうがないことなのですが。

乗ってみるとここが気になる

速いのか?というポイントが気になる方も多いと思いますが、結論だけ言うと『遅い』です。17馬力なのでそこは、まぁ…全開での加速力は1リッターのコンパクトカーと同レベルかちょっと上くらいだと思っております。また、6速MTをフルに使っても130kmくらいが手一杯です。そうなると箱根ターンパイクの様なスピードの出る所は下りと言えど厳しいということになります。最高速で100kmを超えてこないレベルの峠ならかなり仕事をしてくれそうです。

ブレーキ面では、軽い車体、強いエンジンブレーキなど有利な条件を持っていますが、R125の様にブレンボが付いてるわけでもなく、純正の制動力としては普通です。進入時にはその軽さからスムーズにフロントが入り、車体が寝てくれます。

ただ立ち上がりの加速力は若干心もとない物が有ります。ふと速い車を追いかけてみようとやる気を出しても、立ち上がりで付いていけません。特に上り勾配となると加速力の無さを痛感します。また、コーナーリング中は軽過ぎることを感じることもしばしば。高速コーナーの様にゆるく長い曲がりでは倒し易い特性が仇になり、ずっと同じ姿勢を保つ安定性に欠けるのも事実です。R15はバンクさせると怖いと何処かで聞いた気がしますが、状態を変化させやすい=安定しないということです。軽量級はコーナー速いよ!という方もいますが、R15は純粋な旋回よりもS字の様に左右の切り替えしの有る場面の方が主戦場に思います。

また純正タイヤのグリップ力は期待してはいけません。タイヤサイズがちょっとネックですがTT900GPが履けるので、峠で乗りますなら早めに交換してしまいましょう。

150ccの単気筒は意外に有り

搭載されたエンジンは単気筒の特徴がそのまま出ている気がします。低速で粘るが、高速域は苦手です。とはいえ低速もあくまで同排気量の中では、という条件付きの話ですが。トルクは上のクラスの方が当然持っています。ちなみに振動、音共にかなり大きめです。スムーズさに欠ける吹け上がりも頂けません。

気持ち良さを感じるのは9000回転ぐらいまででこれ以上になると加速感が弱くなり、エンジン自体も相当うるさくなります。素直に10000回転までにシフトアップするのが正解です。

単気筒ゆえか回してもあまり爽快感が無いのが現状の悩みどころ。パワーそのものは回転数に応じフラットに上がって行きますので扱いやすいです。5000回転を下回ると露骨に加速感が弱くなりますが、街中など燃費運転したい時などは主にこの辺りです。

結構固めの足回り

サスペンションも固めです。3人乗りも想定されるインド仕様なので一人で乗ると結構揺られます。しかし路面の状態は掴み易いのですが、ちょっとしなやかさには欠ける感じです。言ってしまうとただ固いだけで跳ね易いです。

純正タイヤのグリップは街中を普通に走る分には、非力さも有りグリップが足りないと感じる様なことは無いです。ウェットのグリップがもう少し欲しいところ。しかしこの純正タイヤ、サボテンの様な大量のヒゲが付いています。果たして私はR15をバンクさせてこのヒゲを全て剃り落とす事ができるのでしょうか…

今まで乗り回した感想として、正直R15は100キロ少々までが美味しい車だと思います。これ以上になるとエンジンの振動、あまり効果の無い風防という要素から快適とは言いづらいです。特にスクリーンはもう少し大型でも良い様な…高速道路でも意外にきついです。軽くてすいすい曲がるのでそういう意味ではサーキットよりも低速な峠向きのマシンかもしれません。

週末の峠では、色んなバイクや車の後ろを付いてみていますが、結構悔しい思いをすることが有ります。そういう時に「こんなの糞バイクだよ」と見切るか、「後は腕で勝負!」とポジティブに解釈できるかでR15の評価は大分異なると思います。

こちらの性能が不利なことが多いので、個人的には悔しい反面、楽しい思いをさせてもらっています。この辺り、わざわざ苦労を抱えることをしたくない人はもっと上のバイクを買うと間違いなく幸せになれます。

個人的にはエンジンがもうちょっと何とかならないかなぁ…と思っている次第です。
余談ですが、最近発売されたヤマハの最上級オイルのRS4GPをこいつに投入しようとした所、YSPのスタッフより「そういうエンジンじゃないからw」と全力で止められました(ノ∀`)アチャー

2016/02/12 追記

その後、タイヤ等のアップデートも行ったR15ですが、下りだけなら結構いけますが上りはやはり付いていけないことが明らかになりました。トルクが無いから加速しないんだ…

長距離移動もかなり経験しましたが、フルカウルなので防風性はばっちりでした。しかしスクリーンだけは可能ならもう少し大きいのに変えた方がより快適になるかと思います。

ブレーキはノーマルでも簡単にロックまで持っていける制動力は有るので、個人の好みでパッド交換すれば十分な気がします。

燃費もかねがね40km弱で安定しています。

Filed Under: コラム, バイクニュース

 

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