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マレーシアのカブグランプリ(Cub Prix)が頭おかしい

2016年3月25日

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マレーシアのカブグランプリ

今や東南アジアのバイク販売台数は日本とは比較にならないレベルになっており、世界のバイク市場の中心地となっていますが、現地ではスクーターを用いたかなり本格派なレースカテゴリーも存在するようです。大排気量のカテゴリーが先進国と比べまだまだ成熟していないのかもしれませんが、日本から見てもぶっとんだ熱さを見せてくれます。

目次

  • 1 CubPrixとは?
      • 1.0.1 どんな車両が使われているの?
      • 1.0.2 スクーターでもハングオンは出来て当たり前
  • 2 転倒や追突は日常茶飯事
  • 3 上手いだけでは絶対に勝ち残れない

CubPrixとは?

マレーシアで行われている115ccから130ccのスクーターによる選手権です。1994年より開催されており、名前のCubはそのままズバリ、ホンダのカブを指しています。日本で言うところのミニバイクレースに相当し、ここから上のカテゴリー、CBR250Rカップ等に上がっていくためのステップアップの為のレースカテゴリーの様です。

日本国内では全日本カブ耐久が有名なスクーターのレースですね。ただ日本においてはNSF100等の小型レース専用車両が販売されている都合上、あまりスクーターのレースカテゴリーというのは一般的ではなく、どこかネタ的な要素を含んでいます。本格的にスクーターでサーキットを走りこむという方はかなり少数派では無いでしょうか。

CubPrixは現地においてライダーの育成と底辺のスキルアップを目的としているので、非常に熱い戦いが繰り広げられています。サポートしている二輪メーカーは、ホンダ&ヤマハ、そしてスズキと日本でもお馴染みの顔ぶれです。参戦車両のペイントも、そう言われるとどこかで見たこと有る様な?

どんな車両が使われているの?

マレーシアのカブグランプリ

調べていくと、このホンダのFutureという125ccのバイクがワンメイクも設定されている程人気の様でした。市販車の状態では、見た目は完全にスクーターです。東南アジアではまだまだ2ストロークエンジンが現役ですが、これは4ストロークエンジンを搭載しています。エンジン性能的には約9.5馬力くらいなのでNSF100よりも少し高いくらいの馬力ですね。

スクーターでもハングオンは出来て当たり前

マレーシアのカブグランプリ

日本ではあまりスクーターでハングオンしようという方はいらっしゃらないかと思います。もっとやりやすいネイキッドやSSが豊富に販売されていますし、125ccほどのスクーターで攻めるという選択肢を選ぶ必要があまり有りません。

しかしCubPrixでは少しでもコーナーリングスピードを稼ごうと鬼の様なバンク角を付けつつ膝を擦って曲がっていきます。ペイントの効果も有り、遠目ではSSっぽく見えるほどガチな旋回姿勢です。とにかく車両が小さく軽いせいかコーナーリングスピードが高く見えます。

転倒や追突は日常茶飯事

マレーシアのカブグランプリ

やはり小排気量のレースは接戦というか団子状態で走行することが多く、追突や衝突は多くなる傾向に有ります。上の写真は数台が絡む阿鼻叫喚な状態と化していますね。集団の中で走行することは相当なプレッシャーがかかります。

CubPrixは公道を使い、そこを細いタイヤで走るので転倒も非常に多いです。どのバイクもコーナーリングスピードを高く取りますが、グリップ力が足りずミサイル同然でバリアに突っ込んでいきます。更に転倒するのは1台とは限りません。転んでその場に留まると後続のバイクが突っ込んでくるという恐ろしい展開が待っています。でも原2のスクーターでハイサイド起こしてすっ飛ぶとか何なの…

公道レースの都合上、路肩にはアスファルトの縁石も有り、かなりハードなレースです。至る所にクッションが設置されていますが、正直縁石が危な過ぎて突っ込んだらバイクもライダーもただでは済まないでしょう。

コースマーシャルと言えど安全とは言えない。容赦無く突っ込んでくるバイクとライダーに巻き込まれることもしばしば。むしろ安全装備が無い分、負傷のリスクは高いので有る。CubPrixではコースマーシャルも一瞬の油断が命取りなのだ。

上手いだけでは絶対に勝ち残れない

並走する選手の巻き添えを喰うこともありえますから、単純にライディングテクニックが高ければ勝てるというわけではないのが難しいところです。いかに事故を回避するか、転倒した車両を避けるテクニック、減速を最低限に食い止めるテクニックが求められます。加えて、幸運にも恵まれないと年間チャンピオンの獲得は困難と言えるでしょう。


www.youtube.com

とりあえず去年のクラッシュ集の動画を添付いたします。各ライダーのファイティングスピリットを感動して頂けるのではないでしょうか。小排気量のスクーターでもこれだけ走れるんだと言う姿は、全てのライダーに可能性を感じさせてくれます。

しかしコーナー出口で倒れたバイクが待ち構えていることも有るため、正直むちゃくちゃ危ないですね…あまりにもグリップが心許ない気がします。バイクもそうですが体もぶっ壊れそうなタフなレースです。

Filed Under: コラム, バイクニュース

 

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