バイク用品

春に向けてヘッドライトとスクリーンの艶出しを行います

YZF-R15も購入から1年が経ち、スクリーンやヘッドライトの小傷が目立つ様になりました。折角なので今回まとめて研磨して艶を取り戻したいと思います。

まずはヘッドライトから

要は表面を一皮削り落とすことになるので、コンパウンドが入っていれば何を使ってもOKです。ここでは割安なウィルソンのヘッドライトクリアを使用しました。UVコート成分が含まれていると紫外線を弾くため、研磨後の黄ばみの進行を抑える事が出来ます。

ちなみにヘッドライトクリアはそこまで強烈な研磨力は無いアイテムです。表面の黄ばみや水垢等の汚れを落とすことは出来ますが、深い傷を削りきることは出来ません。表面を平滑にして艶を出していくと、細かい傷が消えた分、かえって深い傷が目立つことが有ります。ここで言う深い傷とは爪を立てるとひっかかるレベルの傷のことです。

飛び石や固い昆虫類が当たることで凹みが生じる場合も有りますが、そこまでの傷になるとサンドペーパーで一度表面を処理する必要が出てきます。正直素人で完全な平滑面を作ることは非常に難しいので、割れない限りは放置しても良い様に思います。気になる方はスクリーンの研磨の部分をご参考にしてください。

 

スクリーンの艶出し

これはヘッドライトクリアのみで磨き上げた段階のヘッドライトです。これだけの処理でも既に透明度、表面の艶の両方が出ているため、これを完成としてしまっても問題ありません。更に耐候性、艶を上げたいという方はガラス系のコーディング剤を塗布してあげると良いでしょう。2液性の強固なコーティングが最良です。

今回は透明樹脂にも使えるシュアラスターのゼロウォーターを塗布しています。艶出し目的ならこれくらいで十分です。

難易度が跳ね上がるスクリーン

スクリーンの艶出し

次にスクリーンですが、こちらは比較的研磨が難しい応用編になってきます。スクリーンはライトと違い、これを通して前方視界を確保しているため、傷やくもりが非常に目立ちます。中途半端に手を出すと、かえって残念な結果に終わるため、ヘッドライトクリアのみに留めておくのも手です。

現在の状態は、ヘッドライト同様にかなり細かい傷が付いている状態でした。上の写真はひとまずヘッドライトクリアをかけて艶を出した状態です。面積が広いため、ヘッドライトよりも深い傷が多く見受けられます。そこでスクリーンに関しては、次のステップで磨くこととしました。

どつぼに嵌りやすいコンパウンドによる研磨

コンパウンドをかけて深い傷を除去していきますが、取り返しのつかない事態になることを回避するために、中目のコンパウンドで磨くことからスタートしました。

スクリーンの艶出し

粒子の粗いコンパウンドで研磨することで、スクリーン表面の艶、透明度が少しずつ無くなっていきます。また、この過程で表面の傷も一緒に削り落とされていきます。慣れていないと最終仕上げの段階でコンパウンドの粒子がこすれた傷が残ってしまい、元の木阿弥になりかねないので、非常に深い傷を削る場合を除いて、最初からがっつり削るのはやめた方が良いでしょう。ある程度自分の技量で戻せそうなレベルで留めておくのが重要です。

 

スクリーンの艶出し

目的の傷が消えてきたら、コンパウンドを中目から細目に変え、少しずつ表面を整えていきます。艶も戻ってきましたが、まだ傷が多く鈍い光沢です。

手作業で念入りに磨いた割には、イマイチ効果が微妙です。せっかく荒いコンパウンドをかけたのに、すっきり感が有りません。

予定ではこの段階のコンパウンドで十分と思っていましたが、細目のコンパウンドが付けた傷でも大きすぎてしまい、光が乱反射しています。まずい! これでは頑張っているのに、かえって傷を広げているぞ!

もう怒ったぞぅ!

スクリーンの艶出し

手磨きではこの広い面積を均等に艶を出していくことは不可能と判断、リーサルウェポンのポリッシャーを持ち出しました。ドリルの先端にアタッチメントで装着するタイプですが、スクリーンくらいのサイズならこれで十分です。コンパウンドも、細目からもう1段階細かいタイプに変更します。これで表面の小傷を一掃していきます。

 

スクリーンの艶出し

ポリッシャーにて洗浄を開始した状態です。やはり手磨きとはパワーが全然違います。表面の傷が薄れ、一気に艶が戻ってきました。最初からポリッシャーで磨けば良かったじゃん…機械仕上げで荒くなると思われるかもしれませんが、手作業よりも遥かに高品質で速いです。もうポリッシャー無しではスクリーンの研磨をする気が全く起きないレベルです。

 

スクリーンの艶出し

スクリーン側にもコーティング剤を塗布し、最終完成状態で正面から撮影してみました。ヘッドライト、スクリーン共に高い光沢を取り戻し、ひとまず安心です。今回はポリッシャーが無かったら本当に危なかったよ!

スクリーンに関しては、荒いコンパウンドの段階からポリッシャーで研磨していれば、間違い無くもっと平滑な面を作ることが出来たのでやや後悔…次の機会に更なる光沢を目指します。

余談ですが、R15のアッパーカウルを探しているんですが、ヤフオクにも中々流れてきません。マイナー車種なのでこういう時の保守パーツの調達が非常に厄介です。いっそ新品にしてしまいたいところですが、こいつのカウル類結構お高い…