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NikonのCOOLPIX P900を試してみた

NikonのCOOLPIX P900

今使っているSONYのRX100は画質は良いのですが、コンデジのためズーム性能はあまり高く有りません。そこで今日はNikonのCOOLPIXP900を試してみることにしました。光学83倍という高い倍率がどのぐらい効果を発揮してくれるのか興味深いところです。

コンデジとは思いたくない巨体

試しにGoProと並べて撮影してみました。P900の巨体が良くわかるのではないでしょうか?レンズ周りのサイズが大人と子供くらい違う…。普段使っているRX100よりも相当大きく、一眼レフと大差無いサイズをしています。「コンパクト」デジタルカメラの範疇を大きく逸脱していますね。持ってみてもずっしりとした重量を感じます。バッテリー込み899gの重量は山道に持って入るにはヘビーです。グリップも大型の物が付いており、この重量でもブレない様に気を使われています。ビューファインダーですが、アイセンサーが内蔵されており、これを覗いている間は自動的に背面液晶を切る設定になっています。その他背面液晶そのものもバリアングル液晶化され、全体的に芸の細かい印象です。

 

NikonのCOOLPIX P900

最大望遠時は更に先端が伸びるので、ご覧の状態です。でけぇ…。ちなみにこの倍率を使いこなすには事実上三脚必須という感じでした。83倍の光学ズームだけでもアマチュアの撮影には十分ですが、実はこれに電子ズームを組み合わせることで最大166倍まで拡大することが可能です。ここまで来ると手元の振動もばかになりません。手振れ補正も勿論優秀ですが、これの性能を活かすには三脚が有るとなお良いでしょう。

シーンモードは他のデジカメと大きく変わるところは有りませんが、白黒モードが標準装備されているのは面白いですね。普段と一味違う撮影をしたい時に重宝しそうです。フィルターも多数用意されています。またWi-fiを使って携帯と接続すればリモートコントロールにも対応します。三脚を用いれば色んな使い方に対応できるでしょう。

早速ズームを試してみた

NikonのCOOLPIX P900

まだズームはかけてない状態です。通常時にこのくらいの距離からどこまで寄ることが出来るのかチェックしていきましょう。まずは目の前のバイクに徐々に近づいていきます。それにしても普段使うRX100より細部の焦点が決まりやすいカメラだ。

 

NikonのCOOLPIX P900

大分寄って来ました。以前ズーム無しで近づいて撮るよりも、望遠モードでバイクを撮影した方が雰囲気が出ると教わりましたが、確かにDSC-RX100で撮る時よりも気持ちシャープに仕上がりました。足元の落ち葉すらも雰囲気が出ていて良い感じです。別になんてことの無い場所で撮っているのですが、いつもよりも仕上がりが好感触です。

 

NikonのCOOLPIX P900

話を戻して、更にバイクに寄っていきます。エンジンに刻印された「YAMAHA」のロゴがはっきりとわかる距離まで近づいています。これだけ近づいてもオートフォーカスは一瞬でバチッと焦点を合わせてくれるため、RX100よりも大分優秀です。P900はとにかく焦点を合わせることが速く、こちらの要求に正確に答えてくれます。個人的に凄く好みです。念のため断っておくと、最初の1枚から一歩も近づいていません。

 

NikonのCOOLPIX P900

最大望遠でロゴマークに寄ってみました。「YAMAHA」の6文字が画面に収まりきりませんね。顕微鏡かな?私はあまり経験が有りませんが、イベント関係ではこのくらいの望遠性能が有ると頼もしいと思います。あまりに強烈過ぎて三脚無しではこの状態で焦点を合わせることは困難です。

独特の魅力が光る

P900に興味をもたれている方のほとんどがこのズーム機能に注目されていると思います。Nikon曰く、月を撮影するにもぴったりとのことで、天体を撮影されたい方にはぴったりです。その他野生生物等、普通のカメラでは相当な距離まで近づかないといけないシチュエーション等に効果を発揮してくれそうです。熊やイノシシ等の動物は近づくと危険ですし、望遠モードで遠くから撮れば安全です。かなり大型のカメラでは有りますが、非常に個性的な1台でした。