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可変バルタイのR1250GSはR1200GSからどう変わったのか

2019年6月27日

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R1250GS
BMW R 1250 GS HP

こんにちは、MOSです。

公開がすっかり遅くなってしまいましたが、モデルチェンジしたR1250GSについて書きます。R1200GSからエンジンが進化したこのモデルは果たしてどのくらい凄くなっているのでしょうか?

目次

  • 1 排気量アップに留まらないエンジンの進化
  • 2 過去のモデルに乗ったライダーほど「あ、凄い」と感じる
  • 3 R1250GSの長所
  • 4 F750GSやF850GSほどのドラスティックな変化は感じない

排気量アップに留まらないエンジンの進化

R1250GS

まずこのバイクの心臓部と言える水平対向2気筒は、R1250GSで1169ccから1254ccに拡大されました。エンジン出力も125馬力から136馬力と少なく無い向上を果たしています。

こうしたスペックアップに貢献したのがR1250GSで新たに導入されたBMW ShiftCamと呼ばれているバルブタイミングを可変するカムシャフトコントロールシステムです。低回転と高回転でカムが切り替わるヘッド周りの導入で、全域でパワーアップに成功しました。

過去のモデルに乗ったライダーほど「あ、凄い」と感じる

皆さんご存知の通り、僕は最終型のR1200GSに乗っています。その僕が新型のR1250GSに乗ってまず感じたのは、水平対向エンジンの癖が綺麗に抑えられたことでした。

これまでの水平対向エンジンは低速トルクが細く、低速域ではあおり気味のアクセルワークが推奨されてきました。フラットツインは多めに開けて乗る、というのがBMW乗りの間で定説となっていましたが、R1250GSではそういった低速の癖はかなり解消されたように思います。排気量アップによるトルクの向上に加え、低速カムのおかげでトルクの細さは良い感じに補完されています。

エンジンパワーの出方がより扱いやすくなり、癖の無さで新型のR1250GSが勝っています。R1250GSは日本人の平均的な体格からはかなりの大型バイクなのですが、その車体に気負わず乗れる優しさが追加された感じですね。

タイヤはアナーキー3が純正装着されていますが、コーナーリング時のグリップに関しては、これまでのツアランスネクストより上手です。スポーツバイク的な旋回速度がより高まったように思います。ただ高速巡航時の直進安定性の良さはツアランスネクストの方が良好なフィーリングを得られます。

R1250GSの長所

R1250RT

BMWのRシリーズでツアラーを選ぶとき、多くの人がGSかRTを考えるでしょう。

他の2つ、RSはスポーツ寄りで、ネイキッドのRは防風性に乏しく長距離の快適性で先の二つに見劣りします。またRSとRに関してはサスペンションを一般的なテレスコピックに変更したことで車両重量とついでに価格も下げているので、BMWのツアラーが伝統的に採用してきたテレレバーサスペンションを求めるなら、やはりGSかRTとなります。

RTと比較すると、GSの最大の長所は軽快なハンドリングです。これはフロントにオーディオデッキや電動スクリーンを持つRTに比べ、GSのフロント周りが簡略化されて、より軽いからです。特に街中ではGSの取りまわしの良さは非常に安心が得られます。これに比べるとフロントの重いRTはどうしても倒しこみが「えいやっ!」と重さをひきずります。

反面、高速クルージングではフロントにどっしりとした安定感の有るRTの方が、乗っていて疲れないし安心して乗れると感じるでしょう。 速度が上がるほど、フロントの軽いGSはナーバスになってきます。といっても1520mmのロングホイールベースな車体は国内外の全バイクの中でも特に高速巡航が得意な部類です。

防風性の面でもRTの方が一枚上手ですね、とはいえGSの防風性も全バイク中かなり高い水準に有るのですが…。「絶対に風に当たらない!」というほど頑強なカウル設計のRT相手では分が悪いです。

ちなみに同排気量のアドベンチャーと比較すると、GSのハンドリングは安定志向でどっしりとしています。これはエンジンが低く、左右に張り出す水平対向エンジン特有の重量バランスに起因します。

ドゥカティ ムルティストラーダ1200

スポーツバイク的なコーナーリングのパフォーマンスならスリムなV型エンジンを搭載するVストロームやムルチストラーダの方がおすすめです。こちらはリッターオーバーとは思えないヒラヒラ感が有り、ライダーが自在に扱えるコーナーリングの楽しさが魅力です。

GSの場合、これらのバイクと比べると安定志向のセッティングが顕著です。スーパースポーツに負けない様なコーナリング、というのは難しいですが、ライダーが自信を持って扱える破綻の無い走りが持ち味です。強い安心感から来る思い切ったライディングを楽しめる、人馬一体感が魅力と言えます。

F750GSやF850GSほどのドラスティックな変化は感じない

bmw-f750gs

フィーリング面で大きく改善を感じられたR1250GSですが、機能的に見ると先行して発売されたF750GSやF850GSほどのパワーアップをあまり感じられませんでした。というのもこの2つはR1200GSのハイテク装備をミドルクラスにも持たせることに注力した分、それまでのF700GSなどと比べるとアップグレードされた点が多かったからです。

それらと比べるとR1200GSの時点で全部入り状態だったR1250GSはあまり劇的な変化を感じられなくても無理は有りません。

ただし、より疲れなく長距離を走破するというGSの基本性能が確実に高められたことは事実です。これから新車で購入する、という人なら素直でR1250GSで良いのではないでしょうか。

ただしディーラーによっては残っているR1200GSの在庫をかなり魅力的な条件で放出することも有る様なので、購入前にショップの在庫状況を確認してみると良いでしょう。

Filed Under: コラム, バイクニュース

 

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