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【レビュー】FDR-AX45で専用機の良さを再認識した

FDR-AX45

こんにちは、MOSです。

今日はSONYのビデオカメラ、FDR-AX45をレビューします。
バイク動画には普通GoProを多用するのですが、それとは別に専用のビデオカメラも購入することにしました。

UnderPowerMotorsとして買うのは2台目

以前購入したのはCanonのHF G20でした。

このブログが本格的に始まってすぐの頃で、当時はまだ4Kも十分に普及していなかった頃です。
2019年ではスペックがかなり古いですが、YouTubeに投稿するサイズの動画なら画質的には良好で、価格も手ごろなビデオカメラだったのを良く覚えています。

ただズーム倍率10倍とあまり寄ることが出来ないので、結局GoProが撮影機材のメインとなってしまいました。

2022年に専用機を買うということ

当時と比べても2022年のウェアラブルカメラは進化していて、GoProも優秀な手ブレ補正がついて、コストパフォーマンスの高いカメラとなりました。小型カメラはお子さんの体に取り付けても不自由しませんし、近年のスポーツシーンではお子さんにウェアラブルカメラを装着させることは一般化しています。

そうした中、敢えて大きくてかさばる専用機としてのビデオカメラを買うべき理由とは?という問題が発生します。

ここではAX45を例に専用機の魅力を簡単にご紹介していきます。

バッテリーの張り出た筐体は無骨感満載

FDR-AX45はハンディカムなので、大人の手のひらにちょうど収まるサイズ感です。フルサイズの一眼レフなどに比べれば多少扱いやすいですが、ミラーレスに慣れている方には大きく感じるかもしれません。

FDR-AX45

まずAX45の筐体を見ていきましょう。

ブラックの仕上げで、業務用機材の様な無骨の仕上がりです。更に後方にはバッテリーパックが大きく張り出しているので、余計に無骨に見えます。

バッテリーは約3時間持つ設計で、使っていてもそのくらいは何とか持つ様に感じます。

いかにも専用機!という見た目で、男性的にはこれで悪く有りませんが、女性受けは良くないかも。

専用機だから出せる画質が有る

まずAX45に対する僕の評価ですが、手に持つハンディカムとしての性能、それに三脚を立てた置きのカメラとしての性能に関しては非常に高く、2019年の今でも高画質を求めるなら、大いに有りという感想になりました。

SSTR
SSTR2019

先日のSSTRでは、これを片手に仲間の撮影も行いましたが、歩きながらの撮影でも一定のスムーズさを失わない強力な手ブレ補正や、日照条件の変化に対応できる細かな画質調整機能は常に役立ってくれました。

手の中のホールド性も高く、サイドパネルを通じたモニタリング撮影に関しては、依然スマホやウェアラブルカメラを寄せ付けない長年洗練された完成度の高さを感じます。

空間光学式手ブレ補正はレンズがぐいぐい動く

FDR-AX45には強力な手ブレ補正機能として、空間光学手ブレ補正が搭載されています。一部のSONY製ビデオカメラには搭載されていない高機能です。

本体中の光学ユニットが揺れに対してフレキシブルに動くことでブレを軽減してくれます。ちょっとの揺れでも、中のユニットがぐわんぐわん動くことがわかるので、微細な手ブレにも作動していることがわかります。

ハンディカムとして使ったときには歩行による連続的な揺れをユニットが吸収するので、スムーズな動画になります。

AX45

僕は撮影現地ではGoProよりもAX45の使用率が圧倒的に高いです。これは光学式手ブレ補正がキッチリ効いていることがデカいです。バイクの周囲を回っていても目立ったブレは無く、良くフォーカスしてくれます。

画質調整機能はやはり専用機

撮影するときのロケーションというのはいつも異なります。AX45には一眼レフ同様、豊富な画質調整機能が盛り込まれているので、ホワイトバランスや明るさといった動画の仕上がりを左右する部分も細かく調整することが出来ます。

FDR-AX45

操作も大型タッチパネルで操作するので、片手でも操作しやすく、UIという意味での評価は非常に高いです。

ズーム倍率の高さ

AX45

専用機の大きな魅力といえば、やはり高倍率ズームでしょう。

最大40倍ズームというのはスマホやGoProの様な小型カメラには無い魅力です。40倍というと、実用でもかなり近くまで寄ることが出来るので、野鳥など至近距離まで近づけない被写体を撮るときには効果絶大です。

更にスイッチによるズームの可変もスムーズで、徐々に被写体に寄っていく様な絵作りにもばっちりです。

他方でかなりの広角にも対応しているので、至近距離で広く場面を収めたいという時にも威力を発揮してくれます。

レンズの守備範囲が非常に広いので、幅広いシチュエーションをこなします。

本体容量は4Kでは辛いかも

AX45には64GBの内蔵メモリーが搭載されています。

フルHDの実用上は、これでほぼ問題有りません。1日から数日の撮影に使っても余裕が有ります。
ただし、4Kに関してはどうしてもファイル容量が肥大化するので、長期の旅行で使うなら、あるいは容量的に限界が出てしまうかも知れません。

僕は今の所そこまで容量で不満を覚えたことは有りませんが、4Kで一日回しっぱなしで定点撮影とかはもうちょっと容量は欲しいかも。

マイクが優秀すぎるくらい?

AX45には5.1chサラウンドサウンドマイクロホンが搭載されています。

これがものすごく優秀で、崖下の小川のせせらぎなど、かなり細かい音までバッチリ拾ってくれます。
僕の動画に山奥の野鳥の鳴き声がバッチリ収録されているのは間違いなくこいつのおかげです。

GoProやスマホのマイクではここまでの集音性能は出ません。カメラというと画質ばかり目が行きがちですが、音声を高精細に拾い上げるマイクの性能も、映像作りでは非常に重要なのだと改めて認識しました。

これなら外部マイクは要らないです。

ただし個人的には少し敏感すぎるというか、ジャマーをつけても風切り音を結構拾ってしまうので、「何もここまで拾わなくても・・・」と思うくらい鋭敏なマイクが搭載されています。

地味な性能ですが、マイクの集音性能は非常に高いと評価できます。

AX60との違いは?

AX45には兄弟機のFDR-AX60が存在します。価格で言うと3万円くらい高価です。

こちらはAX45にビューファインダーとマニュアルリングを足したモデルです。

ビューファインダーは本体後方に付いている、映像をモニタリングできるファインダーのことです。タッチパネルを開けないような暗所での撮影には活躍しますが、僕は実用上ビューファインダーでないとダメ!というシチュエーションに遭遇したことが無いです。一眼レフでもあまり使わないので、これは個人の利用用途による、といった感じです。

マニュアルリングも同様で、一眼レフの様にレンズ部にリングが付いており、それを使った画質調整が可能ですが、タッチパネルで操作するか、マニュアルリングを使うかは個人の好みでしょう。

価格を考えると良コスパ

僕はAX45を買うとき、GoProを買おうか迷いました。

ウェアラブルカメラでも動画の撮影は一応出来ますし、全部を1台にまとめれば機材を大幅に軽く出来ますから。

購入したとき、HERO7が5万、AX45が7万円と、正直価格もそんなに差が無い状況でした。AX45の方がちょっと高いのですが、最終的にはこっちを買って良かったな、というのが正直な感想です。

GoProはずいぶんお世話になりましたが、魚眼レンズと画質や編集ソフトの強いクセが有り、普段の映像作りに関してはAX45の方が自然な絵を撮りやすいと感じました。

また高倍率ズームの出番は意外なほど多く、それだけでもAX45を別途に購入して良かったと考えています。

僕みたいにバイクの動画を撮りたい、という人はGoProを当然考えていると思いますが、バイクから降りた後の撮影用にAX45を持っていても損しない中身を持っています。