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【2022年版】バイク写真を始めたい人必見!「フォト×バイク」を参考に写真を撮ってみた【書評】

フォト×バイク

バイクに乗っている方のほとんどは自分の愛車を何かしらの機材で撮影されたことが有るかと思います。スマホでサッと撮った写真を見返した時、もっと上手く撮りたいなぁと思った方は多いはずです。

本ブログでもバイクの写真を多数制作してきましたが、正直最初は完全な我流でプロの写真に到底及びませんでした。そこで久門易氏が執筆された「フォト×バイク」をお手本にスキルアップを図ることにしました。

バイク写真の教科書と言えるボリューム

「フォト×バイク」は全192ページフルカラーを使用し、バイクとライダーを魅力的に写す手法を数多く紹介しています。

内容的には特別な機材は不要で、すぐに実践出来るテクニックが多く、早速次の週末から一味違った写真を撮影出来ます。一眼レフカメラの取り扱いに関しても多くのページが割かれている為、これからカメラ撮影を本格的に始めたい方が知識をつけるにも最適な内容となっています。

撮影機材はスマホでも可

写真撮影というとどうしてもガチな撮影機材を想像してしまいますが、本書ではコンデジや一眼レフのみならず、スマートフォンでの撮影も推奨されています。

勿論1眼レフが有れば言う事は有りませんが、止まっているバイクを撮影するならスマホでも使い方次第で綺麗に撮影出来ると作例を合わせて手法を掲載しています。恐らく大多数の方がスマートフォンで撮影されているはずなので、こういう心遣いは嬉しいですね。

バイクは右側から撮るべし!

YZF-R15

「フォト×ライフ」に掲載されていたルールその1、バイクは右側から撮るべし。

これはマフラーが右だしの場合が多く、全体像を撮影しやすいからだそうです。皆さんも恐らく無意識の内に右側から撮影していると思います。またハンドルを切る方向ですがオフロード車の様にハンドルに合わせてライトの向く方向が変わる車種に関しては、停車時に右側に切っておくとバランスが良くなるそうです。残念ながらフルカウルで右に切って見たところで大した効果は無かった…。

ローアングルを試すべし

YZF-R15

これは先程の写真から高さのみを変えてみた写真です。

地面スレスレまでカメラを下ろしています。姿勢的にきついので、これを多用するならバリアングル液晶やチルト液晶が欲しいかも…。比較すると上から見下ろした構図ではバイクが小さく映るのがわかりますね。

上の写真の様に、多少下から見上げる構図の方がバイクが大きく見え、堂々とした写真になります。これは手軽にできるテクニックで、僕も現在に至るまで良く使っています。

縦の構図を使うべし!

YZF-R15
YZF-R15

これは一眼レフに慣れている身としては、あまりつかいこなせていないテクニックでした。

上の2枚の写真は同じ構図ですが、カメラの角度だけを変えて撮影しています。「フォト×バイク」では縦の構図も積極的に使うことを推奨しています。

2枚を比較すると上の写真は左右の空きスペースが大き過ぎたことがわかります。風景を合わせて撮影するのが目的な場合はこれでも構いませんが、バイクが主役の時は下の様に縦長の構図に変えてあげるとバイクが引き立ちます。余分なスペースがカットされたのみならず、空の青とカウルの赤が綺麗な対比を作る様になりました。

わずかな変化を付けるべし!

YZF-R15

「フォト×バイク」ではバイクに乗車中にも面白い写真を撮影することが出来るテクニックが多数紹介されています。これはその一つのミラーを入れて撮影する手法です。単純な風景画にカメラを構える自分の姿を映してアクセントとしています。

この時はミラー側にピントを寄せすぎて撮ってしまいましたが、本当は奥の風景にもフォーカスが合う様に撮影すれば面白い絵が撮れるでしょう。

望遠モードを使うべし!

YZF-R15

これは「フォト×バイク」を読むまで全く知らない技法でしたが、ズーム機能を活用し遠くから撮れば撮るほど圧縮効果でバイクのプロポーションが引き立つそうです。

書籍中では30m程離れると背景にボケ感が出てバイクの存在感が増すと書かれていました。しかしDSC-RX100のズーム機能を目一杯使っても全然足りません。コンデジやiPhoneでは10mも距離を取れないのが現実です。

これはやはり大きなズームレンズに交換できる一眼レフやミラーレス一眼の強みで、この手法は正直スマホで有効活用するのは難しいです。

良い写真は自分で撮れる

いわゆる”映える写真”はどうしても撮影熟練者しか出来ない、と思われがちですが、ちょっとしたテクニックが有れば、初心者でも十分見栄えのする作品ができることを本著ではわかりやすく解説しています。

ズーム倍率の限界の低いコンデジやiPhone等の携帯端末では、「フォト×ライフ」のテクニックを全て再現することは難しいですが、勿論ある程度は応用可能です。極めたい方は最終的に一眼レフという選択肢になってしまうかと思います。大きい一眼レフを持ち運ぶ際のアドバイスも掲載されていますので参考にすると良いでしょう。

ちなみに作中の写真はどのカメラで撮影されたか記載されており、大いに参考になります。久門氏以外の方の写真も掲載されていますが、キャノン、ニコン、オリンパスと比較的メーカーは千差万別な感じです。

本著を読んでから数年は私も一眼レフで撮影を行っていました。現在はSONYにミラーレス一眼、α6600を使用しています。近年のミラーレス一眼はオートフォーカス性能の向上が著しく、特にモータースポーツの様に速く動く被写体を捉える機能が一眼レフと比較して格段に向上しました。

一眼レフの生産を各社続々と終了しているため、これからレンズを揃えていく、という一眼レフ初心者はミラーレス一眼をぜひ検討してください。下位のα6400も良コスパモデルで、素晴らしい出来です。