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普通自動車免許持ちが普通自動二輪免許を取得するとき何が起こるのかまとめる

私は普通自動車免許を取得後に、普通自動二輪、いわゆる中型免許を取得した口ですので、学科等一部を免除されていました。ばくおん!!等の影響でこれから新規にバイクの免許を取得しようという方は、恐らく既に自動車の免許を持っていることが多いかと思います。そういう方が教習所でどういう過程を経るのか順番にまとめていきます。

普通自動二輪免許の費用は10万円ほどかかる

実は免許の取得費用は安い地域とそうでない地域が有り、具体的には大阪などは比較的安いです。これは二輪免許の需要が有る地域というのも関係しています。そうしたケースを含めても一般的な教習料金は、10万円前後が相場です。ローンを組むことも可能なので、ひとまず10万円の予算を組めば十分でしょう。
中型をすっ飛ばしていきなり大型を取ろうとするとやや金額が大きくなりますが、既に普通自動車免許を持っている方なら中型免許の取得にそこまで高額な費用はかかりません。

取得は通常1ヵ月程度が目安

既に普通自動車免許を取得されている場合、学科の大部分が免除されます。全18コマの教習を受講する必要が有り、内訳は学科1:実技17です。教習のほとんどは実技と捉えて良いでしょう。
教習は1日2コマ、あるいは3コマまでと制限される場合が有ります。まとめて取ってしまいたいところですが、ちょっとずつしか進まないため、週末に通うなら取得に一ヶ月はかかると思っておいた方が良いです。平日が忙しい社会人の方なら、教習所の混み具合で2ヶ月かかってしまうかもしれません。

仮にまとまった休みが取れるなら、合宿形式で免許を取得するのも手です。スケジュールを10日に圧縮してくれるので、一気に教習を済ませることが出来ます。

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ヘルメット、プロテクター類はレンタル可能

教習所に行けばジェットヘルメット、それに肘と膝、胸部のプロテクター3点セットを借りることが出来ます。ヘルメットの衛生管理は教習所によって差が有るため、人によっては気になるかもしれません。特にケアされることも無く使い回される所も有れば、消臭スプレーやプラズマクラスター殺菌装置等でしっかり管理している所も有ります。私は冬場の教習時は自前のフルフェイスを持ち込んでいました。しかし経験上、教習の段階でマイヘルメットを持ってくる人は1割もいないという印象です。

ヘルメットは高級品を使う必要は無いです。ただし形状としては上の様なジェットヘルメットが、教習中に周りとコミュニケーションを取りやすくおすすめです。
顔を圧迫するフルフェイスはしゃべり辛く、シールドを開けても声が届きにくいため、顔の正面を開放できるジェットヘルメットの方が都合が良いです。フルフェイスに比べるとカジュアルなファッションとも合わせやすく、免許取得後も長く愛用できるのがこのタイプです。

プロテクターに関してはコミネのしっかりした物が大抵の教習所で用意されています。ここでは持参する必要は有りません。

グローブですが、これも教習所によってはメッシュグローブが入校記念に無料で貰える場合が有ります。大体3月から10月くらいまではメッシュグローブが快適に使えるシーズンです。この時期に通うならばそのまま利用すると良いでしょう。真冬の極寒期はメッシュグローブでは寒くて屋外の使用に耐えられない為、ウインターグローブを持参する必要が有ります。私は冬場に備え、グローブにカイロを忍ばせていました。

シューズは私物を使用することになります。転倒時くるぶし等を擦る可能性を考えると、ハイカットのスニーカーやブーツがおすすめです。コンバースのキャンバス地のスニーカーはあまり防御力という点では期待できず、ニューバランスの様な厚めのスニーカーの方が、いざという時に安全です。

普通自動二輪の教習車はCB400SF!

 

教習所では実技を通して一本橋、スラローム、8の字等の基礎的な運転技術をマスターして貰います。坂道発進は慣れない内はエンストしない様に少し多めにアクセルを回しておくと安心です。実技の途中でシミュレーターの教習が何回か入りますが、これが非常に酔いやすいので注意して下さい。私の知る人物も強烈な吐き気を催しトイレに駆け込んでいます。ガムを噛む等、事前に酔う対策を行っておくと教習所で嘔吐するという事態を防げます。

また、普通自動二輪の教習には上のCB400SFをベースにした教習車を用います。安全装備が付いて200kg弱となっており、初めてのバイクとしては重く感じるかもしれません。VTRなど市販の売れ筋250ccバイクはこれより数段軽く感じます。教習車として使い易い様に色々な部分をマイルドにされていますが、それでも400ccの排気量で加速力は十分です。教習所内に50mの直線が有れば70km/hまでは楽に加速できるはずです。ブレーキも非常に良く効きます。事故時の破損防止に頑丈なエンジンガードが付けられていますが、恐らく先駆者が残した傷跡がびっしり刻まれているはずですから興味が有ったら覗いてみましょう。

免許取得前に店舗へ行っておけ!

免許取得キャンペーンのまとめ

恐らく教習所と提携しているバイク店(レッドバロン、YSP、ホンダドリーム等)が免許取得キャンペーンという名目で割引を行っているはずです。休憩所には必ず地元店のポスターが貼り出されています。一部のサービスは免許取得前に手続きを済ませる必要が有るため、下見も兼ねて実店舗へ一度行くことをおすすめします。これを書いている本人は免許取得後に行って割引を受けられず泣きを見ました。

晴れて取得、しかし2人乗り等には制限も

教習所を無事卒業したら、いよいよ免許証の取得となります。自動車の免許を取得されている方はイメージがつきやすいと思いますが、今回は学科試験が無い為、視力測定と写真撮影の簡易な手続きのみ行われます。交付までの手続き時間として2時間程度を見ておくと良いでしょう。

交付された後、いよいよ公道の走行を行うことが出来ます。恐らく初めてバイクで走る際は相当緊張されると思いますが、道路に浮いた砂にだけ気をつければ転倒することは稀です。立ちゴケは初心者が必ず通る道です。バイクを倒してしまった時はまずは焦らず一度エンジンを切って車体を起こしましょう。
また、2人乗りに関して、免許取得後1年が経過した段階で可能になります。警察に指摘された場合、反則金も発生する案件です。しばらくは一人で走行することに慣れる期間としましょう。

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