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GoProのクイックリリースバックルを純正品と社外品で比較してみた【レビュー】

GoProのクイックリリースバックル

壊れてしまったクイックリリースバックルの代替品として、今回はTARIONのバックルを購入してみました。見た目は完全に純正品そっくりですが、果たしてクオリティまでコピーすることは出来ているのでしょうか。

2つのクイックリリースバックルを比較してみる

前回のエントリーで手持ちのバックルが破損してしまった話をしました。純正品を集めることも考えましたが、出費が大きくなるのは確実です。そこで代替品として社外品のクイックリリースバックルを入手してみました。これが安心して使える物なら、消耗品のコストをかなり引き下げることが出来ます。

GoProのクイックリリースバックル

まず正面から見た写真をどうぞ。左がGoPro純正のバックル、右が今回入手したTARION製のバックルです。

良く見るとTARION製のクイックリリースバックルは各部が丸みを帯びていたり微妙な差が存在しますが、外面は良く見ないと気がつかないレベルの差しか有りません。ナットも同一形状、バリの処理も同レベルです。勿論社外品のため、GoProのロゴが入っていませんが、それ以外ではこれを社外品と一目で見抜くのは難しいくらいにオリジナルとそっくりな形状をしています。

裏面は大分異なっていた!

GoProのクイックリリースバックル

次にひっくり返して中を覗いてみた写真です。正面から見た時と違い、両者かなりはっきりとした形状の違いを確認することが出来ます。まずTARIONのバックルはプラ厚が純正品に比べ大幅に薄くなっています。GoPro純正のバックルは非常に肉厚で一見オーバークオリティに見える程堅牢な作りをされています。各部の剛性に余裕を持った設計がなされており、耐久度的にはとにかく頑丈になる様に作られていることがわかります。ハードに使用されるアクションカメラでは、これくらいの強度が必要なのでしょうね。

TARIONのバックルもこれ単品として見れば悪く有りませんが、肉抜きが多く、ややコストを抑えている感は否めません。特に今回破損した爪部分のプラ厚がTARIONの方が薄く、長い目で見た時に先に破損するのは恐らくこちらです。

爪の部分を両者比較すると、GoPro純正のバックルはここの部分の強度にかなり苦心していることを見て取ることが出来ます。爪の柔軟性に配慮しつつ強度を出す為に、爪周辺の肉厚に微妙な変化を付けるなど、柔と剛の両立に大変気を配った作りです。

 

GoProのクイックリリースバックル GoProのクイックリリースバックル

一応両者の重量も計測してみました。やはり純正品の方はプラが肉厚な分重量も重くなっています。この重量で1g違えば当然剛性の差が出てくるでしょう。恐らくTARIONの設計でも問題無いと思うのですが、純正品はそれだけ多めに剛性を担保していると解釈することが出来ます。

コスト的にはTARION製が非常に安い

TARIONのクイックリリースバックルはamazonで2つ500円(送料込)でした。関東への配送料金が無料ということだったので、てっきり国内にて在庫管理していると思いましたが、中国からの国際郵便で届きました。注文から1週間くらいで届きましたから、納期としては許容範囲かと思います。

GoProではクイックリリースバックルの単売を行っていない為、これが破損してしまうと補充するのに金銭的な負担が大きくなります。純正品を揃える為に、他のマウントに付属する物を集めていくとトータルで1000円超えは確実です。TARION製のバックルを選んだ場合、コストは半分以下に抑えることが出来るわけですから、非常にお得感が強いですね。クイックリリースバックル自体消耗品ですので、あまり予算をかけたくない所です。また、このバックルの仕組み自体も技術的に枯れた物のため、社外品を購入しても互換性に問題は有りません。

ネジを差し込む穴の精度も十分なレベルに達しています。最初こそ若干の滑りの悪さを感じますが、それは純正品でも似た様なことが起こります。今回両者を比較してみて、純正が破損した際の代替品としては問題無く使えることがわかりました。というか純正品の作りがとてもしっかりしているので、出来ればこれを単売してくれると嬉しいです。1つ当たり500円でも多分十分な数が売れると思うのですが…。今みたいにグラブパックかマウント単位で購入というのは無駄が多過ぎます。