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B+COM MUSICと聴くだけブルートゥースを比較してみる

B+COM MUSICと聴くだけブルートゥース

自動車と違い、バイクで走行中に音楽を聴くのは難しいです。スピーカーで回りにだだ漏れ状態になるのは嫌な方も多いでしょうし、そういう方にはヘルメット用のBluetoothレシーバーセットを購入すれば、ヘルメットの中だけで音楽を楽しむことが出来ます。

走行中に音楽が有ると違う?

バイクの場合、体全体を使って走行しているので、音楽を聴いている余裕は無いと思われるかもしれませんが、普段のツーリングでもお気に入りの曲を聴けるとかなりリラックスした状態で走行することが出来ます。渋滞にはまってしまった時や、ほとんど無心で走っている状態の時、気分を紛らわせてくれます。

フルフェイスやシステムヘルメット等の気密性の高いヘルメットなら、中はそれなりに静かな為、音楽を十分楽しむことは十分可能です。レシーバーを設置する場所も十分有りますし、またレシーバーそのものも流線型を取っている為、高速走行時も風の抵抗は少ないです。

サインハウス B+COM MUSIC

※B+COM MUSICは2022年現在、B+COM PLAYにアップデートされています。

まずはサインハウスのB+COM MUSICから。パッケージは本体他、設置用のマジックテープやスピーカー等、すぐに使用出来るパーツが完全に揃っていますので、市販のBluetoothレシーバーをヘルメットに取り付けるよりはかなり親切な内容になっています。

少し特徴的なのが、B+COM MUSICではスピーカーの接続にUSB端子を採用していることです。その為、接続するスピーカーは専用品、あるいは変換コネクターを間に挟む形になります。メリットとしては、スピーカーが断線した際もコネクターから先を交換することで簡単に修理可能というところでしょうか。デメリットとしては、純正品以外のスピーカーへのアップグレードがやや難しくなるところです。

操作は大きめのダイヤルに集約されており、慣れてくれば走行中での操作も十分可能です。またマジックテープにも強力な接着力が有るので、ダイヤル操作で外れ難くなっています。

B+COM MUSICの動作は、内蔵されたバッテリーで駆動しており、最大使用時間は10時間となっています。実際使った印象としてもバッテリーは比較的長持ちする様でした。デザインの野暮ったさは無く、ヘルメットに付けていてもちぐはぐな印象は受けません。重さもそれほど無く、装着した左側だけ重くなって気になるということは有りませんから、安心です。

デイトナ 聴くだけブルートゥース2

※2022年現在、聴くだけブルートゥースはDT-KIKUDAKEにアップデートされています。

デイトナの聴くだけブルートゥース2も音楽やナビ音声の視聴専用のレシーバーです。こちらもスピーカー等必要なアイテムは全て同梱されています。

USB端子になっていたB+COM MUSICに比べると、こちらは本体から出たステレオ端子にスピーカーを接続する形式です。比較すると、こちらの方がややか細いケーブルが直だしされているところが注意点ですね。B+COMはスピーカーを直接本体に繋ぐ方式なので断線しても修理が容易です。こちらは断線の仕方次第では本体ごと交換になるのでややリスキーと言えるでしょう。本体価格としては聴くだけブルートゥースの方が安いのですが…

また一見普通のピンプラグに見えて、φ2.5というのもちょっと変わった仕様を採用しています。一般的なφ3.5のピンプラグは入らないので、純正品以外は変換ケーブルを噛ませる形となります。USB端子のB+COMという何故接続方式をこんな使い難くするのか…囲い込まなくても社外品の交換用スピーカーなんてほとんど市場に存在しないのですが。

操作は本体の2つのボタンで行う仕組みで、音量の調節の他、曲送り等にも対応します。ヘルメットへの取付に関しては、クリップとマジックテープの2点止めで行うこちらの方が確実に固定出来ます。絶対に落としたく無い方はこちらです。ただしあまりにも強固に付いているので、走行中に引っ掛けると頭を持っていかれそうです。オフロード等に付けていくには頑丈過ぎるかも?

また聴くだけブルートゥースの特徴の一つに乾電池駆動というのが有ります。バッテリー切れを起こした際の交換が容易で、緊急時に旅先でもバッテリーの調達が容易になっています。人によっては充電式のB+COM MUSICより楽と感じる方もいるでしょう。デザインはこちらもスタイリッシュにまとめられており、甲乙付けがたいです。ただし価格的にわずかに安く、消耗品と考えるならこちらの方が良いかもしれません。