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ホンダが立ちゴケしない自立機能(Honda Riding Assist)を公開

Honda Riding Assist

バイクという乗り物は2輪という構造上、直立させておくことが難しい乗り物です。ほとんどの場合、スタンドかライダーの力で直立状態を維持するのですが、ホンダは今回独自のバランス制御技術でその問題に挑みました。

低速走行・立ちゴケは依然バイクの天敵

バイクに乗車経験の有る方は経験で知っていらっしゃると思いますが、高速走行時安定して走るバイクが、低速走行時は一転してバランスを保つことが難しくなります。また軽量な自転車と異なり、車両重量が200kg、300kgと重たくなると片足の筋力で支えるのにも限界が有ります。静止状態から不意にバランスを崩して転倒する、いわゆる立ちゴケはライダーなら比較的身近なアクシデントです。またその重量の為、転倒時のダメージが思ったよりも大きくなる場合が有り、ライダーの頭と懐を悩ませます。

安定性を自動で保つHonda Riding Assist

今回公開されたバランス制御技術Honda Riding Assistが実際に作動しているのが上の動画です。これはホンダから公開されています。ベースになっているのはNC750Sですね。

このHonda Riding Assistが作動するとフロントフォーク後方に設けられた機構でキャスター角が可変し、車体がストレッチをした様に伸びた状態になります。車体に起こる変化としては重心の低下、ホイールベースの延長による安定性の向上でしょうか。ロングホイールベース化することで直進安定性が高まり、更に重心位置の低下で左右へふらつき難くなることが考えられます。

静止時はバイク側が自動的にハンドルを切ってバランスを取る仕組みになっており、手をハンドルから離しても安定した状態を保っています。ライダーが側にいなくても自立し続ける為、スタンドを立てなくても大丈夫です。

また動画中ではバイクが歩行者の側を自動で低速走行する姿も収録されています。軽量なスクーターはともかく、大型バイクを押して歩くのは体力の消耗が激しいので、こうした補助機能は凄く有り難いです。