1000cc~

1190 Adventure (KTM)

KTM 1190 Adventure

KTMのデュアルパーパスの中では中間に位置する1190Adventure。このクラスからホイールもスポークホイールになる等、よりオフロードの奥深くへ入っていける仕様になっています。

兄弟の中でも尖ったオフロード性能

KTM 1190 Adventure

通常グレードの1190Adventureはデュアルパーパスらしく防風性の高そうな長いウィンドスクリーンを装着しています。フレームはクロムモリブデン製トラスフレームを採用し、1195ccの大排気量にも耐える剛性を生み出しています。

エンジンは1195cc75度バンクV型2気筒で幾つかの要素を1050Adventureと共有していますが、最大出力は150馬力/9500回転と1.5倍以上のパワーアップ、大幅な高回転化を果たしています。1050比5kg増の217kgと車重の増加は最小限に留められており、加速力を示すパワーウェイトレシオは1190では一気に向上しました。スロットルはライド・バイ・ワイヤー方式でECUと結びついており、トラクションコントロールと連動します。ここではスポーツ、ストリート、レイン、オフロードの4モードが設定されており、例えば同じ路面のμが低いレインとオフロードでも、一方は後輪のスライドを最小限に抑え、もう一方はかなり自由にスライドさせる等ライダーの走行場面に合わせてグリップの加減を細かく分けています。

サスペンションはフロントフォークが48φと大型化し、更にEDS(Electronic damping system)の電子制御で、ハンドルバーのスイッチを使って減衰特性の調整が可能になりました。大量の荷物を載せることが想定されるデュアルパーパスですから、重量、それにライダーのライディングに合った設定を選ぶことが出来ます。1190Adventureでは、ハンドルバー、シート高、フットレストの位置等まで個々のライダーの体格に合った形へ調整することが出来ます。価格は約185万円と下位のモデルとはかなり開きが有りますが、その分装備もグッと豪華になったと感じさせる一台です。

 

KTM 1190 Adventure

こちらはより過激さを増した1190Adventure R。カラーリングの変化でよりスリムになった様に見えます。ホイールはフロント21インチ、リア18インチとよりオフロードに適した形へ修正されました。転倒時の破損を防ぐ為、Rモデルでは派手なクラッシュバーも付属します。スクリーンも簡素なスモークスクリーンでよりオフロード車らしい雰囲気に変わっていますね。サスペンションのストローク量も220mmと拡大されています。エンジン下を当てない様に地上最低高は250mmに上昇し、それに合わせシート高も890mmと数段高く、形状も一体型となっています。

エンジン出力や重量等のスペックに変化は無く、Rモデルでも3万円増で購入できる等敷居は低めになっています。1190Adventureにもう少し追加して本格的にオフロードも走行したいという方にはこちらのRモデルが面白いですね。

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