600cc~

959パニガーレ (ドゥカティ)

ドゥカティ 959パニガーレ

今年発売のドゥカティのニューフェイス、959Panigale。先代の899panigaleから排気量アップし、更にこのモデルから国内仕様も本国仕様に近くなったことで、そのパワーアップ感はかなり大きくなっています。

ドゥカティの新型ミドルクラスSS

ドゥカティ 959パニガーレ

スタイリングに関しては899Panigaleから小変更に留まりました。目立つところでは1本出しだったマフラーは、959では2本出しに変えられています。サスペンションはSHOWAの43φ倒立フォークBPF(Big Piston front Fork)、リアにはザックスのモノショックを搭載しています。どちらも調整式になっていますから、足回りは各ライダーの好みにセットアップが可能です。

ライダーのアシスト機能としてはDQS(Ducati Quick Shift)がシフトアップ時のクラッチ操作を簡略してくれます。またライディングモードの切り替えでABSやDTC(Ducati Traction Control)、EBC(Engine Brake Control)の介入具合をコントロールする仕組みです。地味なポイントですがパッシングスイッチがストップウォッチのスイッチにもなっており、タイムの計測に役立ちます。

 

ドゥカティ 959パニガーレ

ブレーキは従来と同じフロント320mmのダブルディスクにBremboのM4.34キャスティングモノブロックキャリパー、リアは245mmのシングルディスクにBremboの2ピストンキャリパーを装備します。ホイールは10本スポークの前後17インチ、タイヤサイズはフロント120/70-17、リア180/60-17となります。

 

ドゥカティ 959パニガーレ

エンジンは899Panigaleから排気量を増やして955ccとなりました。レースレギュレーションから完全に外れた排気量にしたのは、より完成度を高める為というメーカーの配慮でしょう。勿論959Panigaleもスーパークワドロエンジン(V型水冷2気筒)を搭載しています。前側のシリンダーを大きく前傾させた、所謂Lツインです。バルブの駆動からスプリングを排した伝統のデスモドロミックとなっています。最大出力は157馬力/10500回転(国内仕様147馬力/10500回転)と本国仕様の馬力も勿論向上しましたが、国内仕様に関しては約30馬力増加と大幅にパワーアップしています。959はボアストロークが100×60.8mm、899に比べストロークのみアップした形です。以前の超ショートストローク仕様に比べると、ストロークアップしたことでトルクに余裕が生まれています。エンジンを固定するフレームは、従来通りアルミ製のモノコックフレームです。

シート高は830mmと大きな変化は無く、全長や全高と言ったサイズ感も大きくは変わっていません。車重は200kgと7kg増加しました。959では最高速とそこに至る加速は大きく向上し、上位モデルに近い戦闘力を手に入れたこれはSS好きには是非おすすめしたい一台です。

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