ラッピング

隼の痛ラッピング : タンク編

隼 タンク

シングルシートに続いて、次はタンクのラッピングを行います。ノーマル状態はブルー一色のタンクを、ここではシルバーのシートでラッピング処理しました。

タンクを綺麗にラッピングするには?

バイクのタンクは複雑な3次曲面で構成されており、特に隼の様な大型タンクを綺麗にラッピングするのはとても難易度が高いです。
無理に一枚で仕上げようとすると皺が取りきれなくなってしまうため、ここでは複数パーツに分割して貼ることで皺無く確実にラッピングを進めることとしました。

まず最初に掲載した写真では、膝の当たる部分のみを先に貼り付けています。
くの字の折り返しは特に皺が出来やすいところなので、分割して回避することがおすすめです。
また貼り付ける前にタンク表面を良く洗浄しておくのもゴミの混入を防ぐ意味で重要なポイントです。

細かく区切って貼るのがポイント

隼 タンク

更に両サイドから貼り合せることで一気に見た目の印象が変わりました。ベースのカラーを利用したストライプの2トーン仕上げならこの段階でも問題有りません。
ちなみに3M 1080のグロスシリーズは塗装した面の光沢感と上手くマッチするので、ベースもデザインの一部として残しやすいです。

 

隼 タンク

最後に上から残った部分を貼り、キャップ部分を切り抜きます。
これでタンク全体のラッピングが完了しました。シルバータンクとしたことで、ノーマルの状態よりもやや渋めのカラーに変化しています。

今回は全体で5パーツの構成となっています。これは車種のタンク形状によっては減らしたり増やしたりして調節します。
慣れてくると貼っていく感触で、「ここはこれ以上広く貼れないな」とわかるようになってきますが、初めはあまり無理せず皺が残りそうなら分割する形を取るのが良いでしょう。

 

隼 タンク

ちなみに今回、各シートの間には5mmほど重ね合わせる領域を持たせています。その分どうしても段差になってしまい、溶接痕の様に軌跡を残してしまうのが難点です。

ただし、ラッピングシートは貼り付ける際にシートを力いっぱい伸ばす都合、時間の経過で収縮してしまうのですね。
その為、シート同士の重ねを0にしてしまうと、時間の経過と同時に隙間が出来て地肌が露出してしまいます。
タンクの凹凸に沿って貼り付けるなど、見え難くする配慮をしつつ、ある程度重ね合わせる領域を取ることがラッピングを長持ちさせるポイントです。