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SRS-WS1はソニーが新開発したウェアラブルスピーカー

SRS-WS1

肩に掛ける新発想のスピーカー

今回発表されたSRS-WS1はコンセプトがウェアラブルネックスピーカーとなっており、その名の通り首元にかけて使用するスピーカーです。従来のヘッドホンに比べると頭や耳元への負担が少なく、外部からの声も聞き取り易い構造を採用しています。
実際に本体を肩にかけているイメージを見ると、手ぬぐいをかけている様にさりげなく乗せる感じです。本体も335gで負担になりにくい重さですし、インナークッションのおかげで服や体にフィットするように作られています。
更に無線接続のため、一つの送信機で2台まで信号を送れます。複数台に同じ音楽を流して家族で使いたいという場合に対応します。惜しいのは現状スピーカーのみの販売予定が無いことでしょうか・・・。

また本体の充電もいち早く無線充電に対応したハイテクぶりです。充電台の上に置いておけばスピーカーは勝手に充電される仕組みになっています。急速に充電したい場合は従来通りのACアダプターでの充電も可能ですが、この手軽さは良いですね。連続使用時間は7時間、充電の完了に必要な時間は3時間に設計されています。

SRS-WS1の本体構造はこんな感じ

SRS-WS1

スピーカー本体部分には1W+1Wのアンプと、3cmのフルレンジスピーカーが内蔵されています。二アフィールドリスニングとしても、これでは重低音が不足することが考えられるため、ソニーではスピーカーとセットで3段階調節機能付きのパッシブラジエーターが付けています。これで低音の量は好みに合わせて増大させる仕組みです。重低音を増やして迫力を出したい時も、より自然な帯域バランスにしたい時でも両方に対応します。更に胸元にかかるスピーカーには上部にスロープ形状ディフューザーを配置して、下から音楽が広がってくる様に感じさせる構造です。

接続は2.4GHzの無線接続が基本。送信機にはステレオ入力端子と光デジタル端子が付くので、テレビやゲーム機、PCからの接続も問題ありません。
ただ無線接続に関してはピュアオーディオとしては音質が・・・と懸念される方も多いはず。SRS-WS1はapt-xなどの高音質Bluetoothフォーマットへの対応もアナウンスされていないので、無線接続はすくなからず音質が悪化しそうです。ただし、スピーカー本体にもステレオ入力が付いていますので、ポータブルアンプなどからの有線接続は可能になっています。デスクトップオーディオとして使用するなら、ケーブルの調達はいくらでも可能でしょう。
本体の重量は335g。肩にフィットし、疲れを感じさせない構造を追求しています。

こんな使い方にメリット

小径サイズのスピーカーを耳元で鳴らすので、従来のブックシェルフやタワー型のスピーカーを鳴らすよりも低い音量で迫力を出すことが出来ます。特に大型のスピーカーほど、性能を発揮させるためにある程度音量を出さなければいけないため、住環境でそれが許されなかった方には画期的な製品と言えるでしょう。

久々の尖ったSONYオーディオ

ソニーは元々ヘッドホンの形状を保ちつつ音場の広さでスピーカーに対抗できる製品を度々世に出してきました。このSRS-WS1もウェアラブルネックスピーカーと既存の製品とは全く異なる発想で作ったことを強調しており、最近のソニーオーディオの中でも意欲作と言えそうです。
価格は約25000円。ハイエンドのヘッドホンに比べると格段に安く、購入しやすい価格に設定されています。個人的には、例えば密閉型ヘッドホンの様な凝縮された音場が疲れてしまう、あるいは開放型ヘッドホンの音場の広さをもっと突き詰めた様なモデルが欲しいという人に試して貰いたい製品です。