50cc~

EZ-9 (ホンダ)はここが凄い!!

EZ-9

EZ-9 1990-

EZ-9

1990年、CRFやXLRが全盛の中、オフロードバイクの新規顧客層を開拓しようとホンダがファミリー向けに開発したのがこのEZ-9。Looks Friendly、East to Ride、Fun to Rideの3つのキーワードをテーマに、家族で楽しくオフロードを走れるバイクを目指しました。

二輪免許を持ってない層にも楽しめるよう、このバイクはクローズドコースでのオフロード走行専用マシンに設計されています。二輪免許を持ってない人でも乗れるようにしたい、という発想は分かるのですが、だからといって公道走行不可にするのはニッチ過ぎる気もします。まだバイク市場の大きな時代の製品なので無茶が利いたのでしょう。

デザインはあまりバイク然としないものにしてファミリー層の受けを良くしたいというホンダの意向から、エンジンは勿論マフラーやチェーンを全てケースに収めるという独特な構造を採用しました。エンジンの冷却ファンがシート下のスペースを通り、後方のマフラーまで広く冷却する仕組みです。フルカバードボディはオフロードでは傷が付きやすいですが、着色樹脂を使用することで、塗装剥げを防ぎ傷が目立たないようにしています。
またスクーター的な見た目に反して、保安装備を設けていないため、ヘッドライト部分は簡易的なラゲッジスペースとして活用しています。

サスペンションはフロント、リア共にオフロード走行に合わせたロングストロークな設計で、フロントのテレスコピックフォークにはフォークブーツを履かせて走行時のダメージを防いでいます。
ブレーキは前後ドラムブレーキですが、操作系がユニークで、右手にフロントブレーキ、左手と右足にリアブレーキが割り振られています。これは普段自転車しか運転したことの無い人でも前後のコントロールが出来るようにこの形となりました。
ホイールはフロント12インチ、リア10インチで、トラクションを高めるために専用ブロックパターンのチューブレスタイヤを装着します。このサイズはフロント100/90-12、リア130/90-10です。

エンジンは89.7ccの空冷2サイクル単気筒のHE06E。ボアストロークは48×49.6mm、圧縮比は5.8;1です。最高出力は7.8馬力/6250回転、最大トルクは0.92kg・m/5500回転に設計されています。コンセプトがファミリー向けのバイクなので、あまりハイパワーにはせず低速域の扱いやすいセッティングです。
EZ-9のエンジンの特徴は発進用クラッチとエンジンブレーキ用のクラッチの二系統が存在することで、7km/h以上ではエンジンブレーキ用クラッチの作動で制動力を発揮する仕組みとなっています。
始動方法はセルスターターが付いている他、バッテリー上がり時の対策にキックスターターがシート下に収納する形で付属します。フレームはスクーターに良く有るアンダーボーンフレームでは無く、オートバイとしてベーシックなバックボーンフレームを採用し、エンジンをフレームセンターにマウントすることで地上最低高210mmを確保しつつ最適な重心位置を確保しました。エンジン自体も短軸間ベルコンの採用、クラッチ位置の後方への移動など工夫を凝らしてコンパクトに仕上げています。

エンジンブレーキ用のクラッチや、左手と右足操作するリアブレーキなどオフロード走行用に調整された装備を持つ一方、スクーターのスタイルから想像できるように、Vベルト式のオートマチックトランスミッションやセルスターターを装備することでモトクロッサーに比べるとずっとユーザーフレンドリーなマシンになっています。

特殊な構造を多数採用してるEZ-9ですが、発売当時の価格は約25万円と控えめにまとめています。同クラスのTDRなどとほぼ同値ですし、家族で楽しむ玩具としても購入しやすい適度な価格です。

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