EV

ヤマハ E-Vinoはここが凄い!!

E-Vino

E-Vinoは50ccスクーターのVinoをベースに電動バイク化したモデルで、Vinoのレトロなデザインを保ちつつサイレンサーなどを取り除きスッキリとした雰囲気に仕上がっています。カラーリングはホワイトメタリックの他、オレンジの配色がお洒落なビビッドイエローイッシュレッドメタリックの二色が展開されています。

E-Vino 2015-

車両のサイズは1675×660×1005mmで全幅だけベースモデルより長いですが、これはミラー形状の違いだけです。シート高やホイールベースも同一のスペックです。しかし車両重量に関してはサイレンサーなど重量物がなくなったことで68kgに軽量化しています。
サスペンションはフロントにテレスコピックフォーク、リアにユニットスイング式サスペンションが使用されています。ブレーキは前後ドラムブレーキです。ホイールサイズは前後10インチでこの辺りはスクーターとしては一般的なサイズです。

E-Vino

モーターの出力は定格0.58kwで、50cc相当の基準値の限界付近まで出ています。ただしそれでも最高出力は1.6馬力ほどなので正直非力な印象はぬぐえません。ベースのVinoが4.3馬力あるだけに特に…。電動バイクの特徴でトルクはVinoの倍くらいあるのですが…。
自動車の性能がどんどん良くなっていく中、50ccは車の流れに乗りづらくきついと言われますし、この辺りもう少し規制緩和で調整が入っても良い気がします。
一応非力さを補うため、坂道では30秒間パワーを上げるブーストスイッチ機能が設けられています。

バッテリーは着脱式50Vリチウムイオンバッテリーが搭載されています。満充電から29kmの走行距離が有り、近所への買い物など日常の足としては使える距離です。メーターでもバッテリー残量がわかりやすく表示され、緊急時のために別売りの予備バッテリーも設定されています。またバッテリーそのものは着脱式なので、乗らないときは屋内で充電しておくことも可能です。一回の充電にかかるコストは約14円、充電時間は3時間で金銭的、時間的な負担は少ないですね。

ただしまだまだ小型化には難が有るようで、シート下のラゲッジスペースはVinoが19Lに対し、E-Vinoで10Lとなっています。これは狭いと言われたインテグラ辺りと同じ容量で、ヘルメットを収納することは難しいです。上の内部画像の様に本来のラゲッジスペースの半分をバッテリーが占有しています。更にオプションのスペアバッテリーを収納すると事実上ラゲッジスペースはほぼ0に・・・。ヘルメットホルダーは一応付くのですが、日常の足で有るスクーターでこの容量はちょっと寂しいです。

価格は236520円(税込)です。ベースとなったVinoに比べると25000円ほど高いですが、そのくらいの差額は許容範囲かなと思います。電動バイクは国から26000円の補助金が出るので、3年間の保持義務などをクリアできるなら差額は回収可能です。オプションとして防風性を高めるウインドスクリーンや、手元の冷えを防止するハンドルカバーが存在します。

E-Vino

最後にこちらはE-Vinoの試作車として製作されたEVINO。
この頃から既に着脱式バッテリーという仕様は決まっていた様です。展示が目的の為、外装がカットされていますが、シート下は結構みっちりバッテリーなどが詰まっている感じです。シートも含めて真っ白のボディというのもこれはこれで中々お洒落です。

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