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小型自動二輪免許の取得方法 通勤から趣味の一台まで。

RC125

これが小型自動二輪だ!

小型自動二輪免許で搭乗可能なのは、排気量125cc以下の二輪車で、ピンク色のナンバーを付けたオートバイになります。原付二種とも区分されるこのカテゴリーは、原付一種(50cc)に比べると、二段階右折が不要、30km/h制限が無い、2人乗り可能など交通上の制約が少ないのが特徴です。
一方で自賠責の金額は50ccと同額など税制度で優遇されており、維持費は安めです。燃費もこのクラスは実燃費40km/L以上が珍しく有りません。若年層で高額になり易い任意保険も125cc以下のバイクはファミリーバイク特約で安く済ませられるため、既にマイカーを所有している方や学生の方の負担が少ないのが特徴です。

50ccに比べると倍以上の排気量になるため、エンジン性能は相対的に高く、軽自動車から1000ccクラスの乗用車くらいの加速力を持っています。法律上、高速道路には乗れませんが、一般道を走るには十分余裕の有る性能です。
車両価格は250ccなどいわゆる中型の売れ筋クラスより数段割安に設定される傾向に有り、学生でも新車を購入しやすいバイクが揃っています。

取得には最短3日が必要

小型自動二輪免許取得のために教習所へ通う場合、学科が26コマ、技能12コマの教習を受ける必要があります。普通自動車免許を既に取得している場合は学科1コマ、技能10コマです。
AT限定の場合はもう少し減って学科26コマと技能9コマ、あるいは学科1コマに技能8コマを受ける必要が有ります。いわゆる中型免許に比べると技能教習が短く設定されています。

AT限定免許の場合、教習にかかる時間が短縮され、料金も1万円程度安くなる傾向です。スクーターにしか乗らないのならAT限定も有りかと思います。
そのAT免許でも卒業までに最短3日の日数が必要になります。MTなら4日です。実際は教習所の混み具合ではもう少しかかる可能性があり、AT限定小型自動二輪に関しては取得まで最低4日を要しているのが実情のようです。
業界では以前からこれを2日に圧縮して週末を利用して免許を取得できるようにしようと取り組んでいます。土日の2日だけで取得できれば社会人でも免許を取得する人が増え、市場が活性化するのではと期待されていますが、実際に制度の変更に至るにはもう少し期間が必要そうです。

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教習車はホンダ CB125F

ホンダ CB125F

MT免許の教習にはホンダの125ccネイキッドバイク、CB125Fの教習車仕様が使用されます。国内では正規販売されていない車種ですが、教習車仕様のみ流通しています。
CB400SFなどに比べると数段軽く、初めて乗るバイクとしては扱い易い部類です。AT免許の場合、ホンダのリードやスズキのアドレスなどを使用することが多いようです。

教習費用は10万円程度

MT免許とAT免許では、後者の方が安くなりますが、それでも両者10万円程度が相場です。残念ながら400ccまで乗れる中型免許とあまり金額に差が無く、時間がある人なら中型免許の方が車両の選択肢も多い分お得なのでは?と思わせる価格設定の教習所は多いです。
この辺り、財布や時間と相談して決めても良いですね。

2017年新車販売されている125ccバイク

2017年に店頭で新車が販売されているバイクを幾つかピックアップしてみました。このクラスはスクーターがやはり根強い人気を誇っていますが、近年はスポーツバイクも各社ラインナップに加えている状況です。

ホンダ GROM (約35万円)

ホンダ GROM

ホンダのGROMは一般的なネイキッドバイクより小柄な車体のおかげで市街地での取りまわしに非常に優れています。2016年に現行型になりデザイン性が向上した他、あまり見られないビビッドなカラーを採用したこともあり、街中での目立ち度も高く、所有する満足度の高い一台です。

ヤマハ NMAX (約35万円)

ヤマハ NMAX

125ccは利便性に優れるスクーターも人気車種が多いです。ヤマハのNMAXはホンダのPCXに並ぶ人気車種で、クラスを超えた高級感を感じさせるスタイルです。125ccスクーターの中でもボリューム感の有る車体で、社会人層が通勤に使っても様になるラグジュアリーさが有ります。シート下には24Lのラゲッジスペースが有るので、通勤時の荷物から買い物まで便利に使うことが出来ます。エンジンもヤマハの最新世代エンジンBLUE COREが搭載されており、細部まで抜かりの無いスクーターと言えます。

スズキ GSX-S125 (約35万円)

スズキ GSX-S125

スズキからは最新ネイキッドのGSX-S125をご紹介します。こちらはGROMに比べると車体が大きく、250ccクラスと比較しても遜色有りません。スズキがスポーツバイクで培ったノウハウがふんだんに盛り込まれており、最高出力も125ccの事実上の上限である15馬力に達しています。一方で軽量なボディはコーナーリング性能が高く、上の2つに比べると数段スポーティな走りを期待できます。小型バイクにも趣味性を求める、あるいはセカンドバイクとして大型にはない軽快感を求めるライダーに適したモデルと言えるでしょう。