シルクスクリーン

シルクスクリーンの作例を紹介します!:柳井伸彦様

こんにちは、MOSです。

このページではこれまでに制作したシルクスクリーン作品を紹介していきます。

今回の制作に当たり原画を月刊ヒーローズにて”ヒメノスピア”を連載されている漫画家の柳井伸彦様にご協力頂きました。

実際の作品はこちら

まず今回はTシャツと紙の両方に印刷する作業を行いました。シルクスクリーン自体は印刷対象をあまり選ばない工法なので、微調整すれば紙と布を同時期に刷ることが出来ます。

グレー部分はハーフトーンで表現されています。近くで見ると大小の細かいドットを確認することが出来ます。

今までも和紙に印刷する取り組みは行ってきましたが、この作品では更にグレードを上げてユネスコ無形文化遺産の本美濃紙を使用しました。和紙を漉いた職人名入り証明書まで付いてくるのは一般の上質紙では考えられないことです。

今まで使ってきた和紙は楮と木材パルプの混合でしたが、本美濃紙は無形文化遺産へ登録されている通り、素材や製法もその地方伝統的な手法に厳しく制限されています。

和紙そのものも当然国産楮100%で出来ています。比べてみると右の本美濃紙は段違いに紙の表面に表情が有りますね。

今までの和紙は表面がフラットで、一般にイメージされる”紙”の質感に近いですが、本美濃紙は楮の繊維が光を反射して光る様子がはっきりと見て取れます。

ちなみにUnderPowerMotorsでは楮の繊維の色が残る”未晒”を好んで使っています。漂白されていない分、淡いクリーム色が特徴です。

印刷材を選ばないシルクスクリーンですが、紙の厚さはやはり一定レベル無いとインクは染みてしまいますね…。

さて、今回の内容ですが、弟切姫の最期をテーマに柳井様に作品を仕上げて頂きました。EP1のクライマックスに相当するカットですね。

王国騎士団が解体されて劇中で既に2年、一般生徒として生きる道を選んだ舞衣と逃亡を続けながら騎士団員として生きた弟切。

王国騎士団の初期からのメンバーとして、その興亡の中で生きてきた弟切ですが、最期は元仲間に討たれる形となりました。
実力的には舞衣と比べても数段上ですし、正直メアリとの2対1の構図でなかったら逆にやられていたところです。

しかし、 彼女を皮切りに逃亡を続けていた隊長格が続々と姿を現します。その辺りはEP2でまたご紹介することにしましょう。

今回の制作はYouTube動画にて一部始終を確認することが出来ます。

スクリーン制作など、写真で紹介し辛い場面はこちらにまとめていますので、是非確認してみてください。