50cc~

GROM 2016 (MSX125SF) (ホンダ)

ホンダ GROM 2016

illustration by ぬこさん

2016年にモデルチェンジしたホンダの人気ミニバイクGROM。売れ行きも好調なアジアのトレンドを踏まえ、よりメカちっくな見た目にデザインを改めています。ストリート向けの丸みを帯びたスタイルから大きく印象を変えてきました。

GROM 2016-

ホンダ GROM 2016

新型GROMで意外だったのは、デザインの方向性が大きく異なる為、旧モデルと併売されると思っていたのですが、まさかの完全刷新となりました。 GROMに関しては先日もレースベース車の発売がアナウンスされたばかりで、まさかHPから姿を消す事になるとは予想外でした。海外の販売名に付いているSFはストリートファイターということで、小型バイクらしい可愛さの有ったGROMと比べると、角ばったライトを採用しキリッとした面構えになっています。どことなく大河原邦男デザインっぽいジム顔です。このライトも125ccながらしっかりLEDライト化されており、コスト面で制限の多い小排気量のバイクとしては珍しい仕様です。台数が出ているバイクはアップデート内容も豪華になりますね。勿論テールライトも含め、全LED化されています。

倒立フォーク等、先代GROMの特徴はそのまま維持されています。マフラーは今回のアップデートに合わせ、流行のダウンショートマフラーに変更されました。GROMくらいのサイズになると既にマスの集中化という意味では十分なのですが、更に中央にグッと寄せたスタイルを取っています。スイングアームは引き続き角材ですね。ブレーキキャリパーは赤色に塗り替えてスポーティさを演出しています。

内部に大きな変更は無く、エンジン出力等も9.8馬力/7000回転と同等です。GROMは元々燃費の良いバイクでしたが、新型も公称燃費62.7km/Lと非常に優秀な数字を記録しています。車両重量は2kg程重量アップしていますが、これは微調整の範囲でしょう。ミニバイクゆえ、タンクの小ささがネックですが、それも5.7Lと0.2L大きくなりました。シート高は10mm上昇していますが、GROMのコンパクトなボディサイズなら女性でも問題無く乗ることが出来ます。

 

ホンダ GROM 2016

また新型ではキーも収納ギミックが組み込まれたジャックナイフの様なリトラクタブルキーを採用しています。キーの先端で不意に傷を付ける事も無いですし、収納時の見た目も良いですね。何気にホンダ車としては初めての装備です。

 

ホンダ GROM 2016

メーターは10000回転まで刻まれたデジタルメーターになります。メーターデザインは個人の好みが分かれるところですが、フルデジタルのメーターは近代的な新型GROMのデザインには合っているように思います。GROMのエンジンは125ccの割には比較的低い回転数からパワーの出る様になっている上、4速MTを採用しているので、トントンと早めにシフトアップしていくとあっさりトップギアまで使っているという状況になります。4速の方がコンパクトになるのですが、個人的には5速でも良かったのではと思ってしまいます。ちなみにライバルのZ125も4速です。価格は35万円と、趣味のバイクとしてお求めやすい価格設定になっています。タイ生産ということも有り、価格は抑えられた印象です。最近のホンダはデザイン面でも攻めており、これも特に若い方には受けるのではないでしょうか。

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