1000cc~

CB1100RS (ホンダ)

ホンダ CB1100RS
Illustration by 丸小尾

ホンダのCB1100に、これまでより更にスポーティさを増したRSグレードが追加されました。空冷4気筒というクラシカルなエンジンに、運動性を高めた足回りを合わせた中々通好みな一台です。

CB1100RS 2016-

ホンダ CB1100RS

スタイリングはこれまでのCB1100よりもレーシーさが強調された形になり、いかにも速そうなネイキッドといった感じに上手くまとめられています。CB1300とも異なり、ネイキッドベースのレーサー然とした雰囲気です。

サスペンションは、フロントにSHOWA製のデュアルベンディングバルブフロントフォークを採用しています。現行のNC750Xにも採用されているこのフォークは、走行中のフォークの伸縮時に起きるオイルの循環を、2枚の重なった板状バルブが行う仕組みです。減衰力の立ち上がりがリニアで、低速時でもよりしなやかな走りの質感を感じることが出来ます。リアのツインサスもリザーバータンク付きに交換されました。更にスイングアームを新設計のアルミ製にすることで、より剛性感を高めています。ブレーキは、TOKICO製のラジアルマウント4ピストンキャリパーになり、ディスクも310mmと256mmの大径ディスクに変わっています。ホイールは前後17インチのアルミキャストホイール。CB1100の中にはスポークホイールのモデルも存在しますが、CB1100RSではオンロード走行で剛性の高いキャストホイールを選択しているのがポイントです。タイヤサイズは120/70-17、180/55-17と前後共太めに再設計されており、コーナーからの立ち上がりではCB1100EXよりも更に高いトラクションを実現しています。足回りは実際の走行性能だけでなく、見た目も非常にスポーティな仕上がりですね。

 

ホンダ CB1100RS

エンジンは1140ccの4ストローク空冷4気筒。びっしりと入った放熱フィンが空冷らしさを放っています。ボアストロークは73.5×67.2、圧縮比は9.5:1です。最大出力は90馬力/7500回転と、従来のCB1100と同等になっています。スポーツグレードだけにパワーアップが無かったことは残念ですが、空冷エンジンでユーロ4をクリアしただけでも十分過ぎるでしょう。フレームはネイキッドらしいスチール製のダブルクレードルフレーム。車両重量は252kgとCB1100EXよりやや軽いくらいです。ビッグネイキッドですが、シート高は795mmと低めの設計になっており、普段から乗り回すライダーに優しい作りです。燃料タンクも16.8Lと十分なサイズなので、ツーリングも快適に楽しむことが出来ます。CB1300に比べるとややおとなしい方向にまとまっていたCB1100に、スポーティさを適度に加えたRSは中々魅力的な一台です。CB1100RSに関しては国内導入も予定されていますので、近い内にこのバイクが日本の道路を走るシーンが見られそうです。

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