Araiのヘルメット

ツアークロス3 (Arai)

Arai ツアークロス3

Araiのツアークロス3はデュアルパーパスタイプのヘルメットです。オフロードのV-Cross4と異なり、普段のツーリングではゴーグルが不要で、ヘルメットの応用範囲が広いモデルです。

空力にも優れた万能モデル

まず帽体はAraiで多用されているPB-cLc構造。強化ガラス繊維のベルトやネットを何層も丁寧に重ねることで全体に剛性を出しています。

バイザーは高速走行時には空気の抵抗が大きい部分ですが、ツアークロス3のTX-2バイザーは空気抜きのダクトによって走行風を適度に受け流す仕組みになっています。またバイザーそのものもリブを設けることで剛性を高め、走行風でブレない高い強度の物です。デュアルピボット開閉システムの採用で、バイザーがシェルにより近づき、構造的にも抵抗感を軽減しています。バイザー取付け部分のTX2バイザーワッシャーは取付け面積を広く取る事で負荷がかかっても撓まなくする効果が有ります。

吸気用ダクトは頭の上のTDF3ダクト、シールドに取付けられたブローシャッター、口元の特徴的なデュアルファンクションシャッター、その隣のTXマウススリットと4通り用意されています。特にデュアルファンクションシャッターはシャッターの開度を調節すればシールドに外気を当てて曇りを取るデフロストモード、外気をダイレクトに取り入れて空気を循環させるインダクションモードに切り替えることが可能です。後頭部のMD-2は4箇所の排気口から一気に内部の空気を排出してくれる他、それ自体が整流効果を持っていて高速走行時に頭部を安定させます。

内装は顎から包むAraiお得意のFCSシステムパッドで顔全体をギュッと支える様な高いホールド感を持っています。バイザーがどうしても空気の抵抗となるので、Araiの一体感はこの手のヘルメットに向いていると思います。更にパッドは細かく取り外しが効く為、多少窮屈と思った時はユーザー側で調整すればOKです。

ツアークロス3のスタイリングの特徴は、デュアルパーパスモデルらしくバイザーやシールドを取ることによってタイプを変えることが出来ることです。シールドが汚れ易いオフロードでは、シールドを外してゴーグルに取り替えれば交換が容易になります。また高速走行時にバイザーがリフトする場合はこちらを取り外せば普通のフルフェイスとして機能する等、一粒で2度も3度も美味しいヘルメットです。オンロードバイクとオフロードバイク両方を所持しているライダーには特に役に立ってくれそうですね。

普段の使用時にゴーグルの代わりにシールドになることは、眼鏡ユーザーには有り難い部分です(眼鏡の上からゴーグルをするのは非常に苦痛)。前面の開口部も整っている為、オフロードヘルメットにありがちな空気の流れが筒抜けな感じも少なく、冬場でも安心して使うことの出来る本当に良いとこ取りな形状をしています。

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