SHOEI

X-Fourteen (SHOEI)

SHOEI X-Fourteen

今年発売されたSHOEIのフラッグシップモデル、X-Fourteen。SHOEIと契約しているマルク・マルケス選手も開発に参加して300kmを超えるレーシングスピードでも高い安定性を発揮する様に設計されました。

高速走行時の不安感を解消

X-FourteenはZ-7やX-Twelveを進化させた様な後頭部に掛けて長く伸びるいかにも空力の良さそうなシルエットをしています。SHOEIではSSの深い前傾姿勢によりマッチする様にデザインしているそうです。従来のフラッグシップであったX-Twelveに比べると、左右へ回転しようとするヨーイングは50%低減、前方からの空気の抵抗のドラッグは10%、走行風で上へ持ち上がろうとするリフトは3%低減されました。特にヘルメットが左右へ振られるヨーイングに関しては大きく削減されています。

SHOEI X-Fourteen

顎の部分の出っ張りはこれもスポイラーになっており、高速走行時に風の巻き込みを防止してくれます。特徴的な後頭部は、SHOEIが新開発したリアスポイラーで機能しては高速走行時の高い直進安定性に寄与します。またフラップの微調整で空力特性に変化を付けられる様になっています。頭頂部と顎部にダクトと、チークパッド付近の空気の通り道を設けたことで、ヘルメット内部の換気機能も大きく向上しました。

またSHOEIのE.Q.R.Sにも対応しており、緊急時はヘルメットの取り外しが容易になっています。あまり有って欲しくないことですが、X-Fourteenの使用例として想定されるサーキット走行では転倒による怪我は付き物です。下部のリボンを引くことで、両頬のパッドを安全に取り外すことが出来ます。

X-Fourteenは完全にサーキット走行向けのヘルメットですが、市販品として幅広い車種に対応出来る様に内装の角度を調整することが出来ます。SSの様に前傾の深い物から、ネイキッドの様に直立した物までこれ一つで対応することが出来ます。またパッドを細かく分割したことで厚みを変える余地を作っています。個々人で異なる頭のサイズにぴったりフィットさせる仕組みです。耳元のパッドを外せばわずかにスペースが設けられており、スピーカーの取付けには最適です。

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価格は5万円台と非常に高価で、中々これを買える人は少ないかもしれませんが、0.1秒を争うサーキットユーザーには強い味方となりそうです。

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