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バイク用のBluetoothレシーバー、B+COM MUSICを買ってみた【レビュー】

先日ヘルメット内にスピーカーを設置しましたので、今度はサインハウスより販売されているB+COM MUSICを取り付けます。既に走行テストも終えたので、簡単なインプレをまとめたいと思います。

ポータブルアンプやスマートフォンから配線を延ばしていると、常に胸ポケットにケーブルが伸びることになります。これを使えば配線はヘルメット側で完結させることができ、脱ぐ時も簡単です。今回は音楽再生にスポットを当てた単機能な物ですが、インカムとしても使いたい方はマイク付のグレードもおすすめです。

まずはヘルメットに設置

B+COM MUSICの付属品はスピーカーや延長ケーブル、USBアダプタ等々、必要最低限な感じです。そんな凄いオプションの必要な物では無いのでこれで十分では有ります。

 

B+COM

まずヘルメットに付属品のマジックテープを貼り、下準備を行います。両面テープで固定するので、念の為無水エタノール等で事前に接着面を脱脂しておくと剥がれ防止に良いでしょう。実はレシーバーそのものはそこまで湾曲した面に対応していません。マジックテープを貼ってしまう前に比較的平面になっている所をチェックしておかないとレシーバーが浮きます。

 

B+COM

ヘルメットに取り付けた状態です。今回はヘルメットに付けて良くわかる様に白にしてみました。5色展開なのでカラーは選択肢多めです。サイズとしては極々小振りなので、装着しても重量を感じたり、嵩張る事は有りません。

 

B+COMのレシーバーはスピーカーとの接続にUSB端子を使用している珍しい仕様なので、サウンドテック等の純正のスピーカー以外との組み合わせにはメーカーオプションのUSB-ピン端子の変換ケーブルを使用する必要が有ります。市販のスピーカーで端子がUSBという製品はまず有りませんし、ちょっと使いにくさを感じる仕様です。B+COMではスピーカーの接続と本体の給電をUSB端子で兼ねているので、コンパクト化する上ではやむ負えないということでしょう。今回私のヘルメットにはサウンドテックのスピーカーが入っていますが、変換ケーブルを挟む事で問題無く使用することが出来ました。

走行中もがっちり固定&音楽を聴ける幸せ

早速これを付けて走行しましたが、流線形の形状は速度を上げても抵抗になる感じは有りませんでした。空気抵抗は少なく、高速道路くらいでは吹っ飛ぶことは無さそうです。

本体の固定にはネジ止め等強固な固定方法を一切使っていないので、脱落が心配な方もいらっしゃるかと思いますが、純正のマジックテープの粘着力は非常に強力です。ヘルメットから剥がす際も、ヘルメット側のマジックテープごと剥がしてしまいそうな強力さです。B+COMの重量も軽いため、自然に落ちてしまうということは無いでしょう。

右側の操作用ダイヤルは大きく、グローブをしたままでも操作しやすくなっています。しかし念の為に書いておきますと、走行中はあまりレシーバーを操作している余裕みたいな物は無いです…

今回ペアリングに使用したiPhoneとの接続も素早く、使い勝手としては中々好印象でした。バッテリーはフル充電から最大10時間とのことなので、ロングツーリングに使用してもバッテリー切れの心配は無さそうです。

そしてケーブル配線を無線化出来ることで動きやすさは格段に向上します。特にフルフェイスは顎から下の視界がほぼ見えなくなるので、胸ポケットに携帯を入れて操作する有線式のやり方は結構不便です。ケーブルで繋がれる不快感が無くなり、使いやすさの観点からもBluetoothによる無線化の恩恵は大きいです。

肝心の音質面では、有線からBluetooth接続に切り替えても、走行中に明確な劣化を感じ取ることは出来ませんでした。速度が上がれば上がるほど風の音を大きくなるため、正直言って細かい差はわからなくなります。むしろ利便性の方が勝ることを考えると、恐らくほとんどの方が一度無線に切り替えると、有線に戻れなくなると思います。

ただ、B+COM MUSICは右スピーカーがノイズを拾い易いです。調べてみたらインターネット上に同様の報告が挙げられていました。どうもこれはB+COM MUSICの持病の様です。再生中は問題ありませんが、無音時にプチプチとノイズが発生します。

音楽のみならず、ナビ音声もつなげるので利便性は高い

私は脱落の怖さから、ハンドルバーにスマホを搭載していないのですが、たまに遠出すると地図の確認に難儀します。音声ガイドが聞こえるだけでもかなり違うので、音楽再生以外の機能面でもおすすめです。B+COM MUSICは1台とのペアリング限定となっていますが、スマホでナビも兼ねれば何とか乗り切れます。

このB+COM MUSICですが、シンプルな機能の割には1万円弱と結構高価です。インカムとして設計されている上位モデルは更に価格が高いことを考えると、これでもバーゲンプライスなのかもしれません…。単純なBluetoothレシーバーとして考えると高価な部類に入ります。他社製の割安なレシーバーを自前で括り付けている方もいらっしゃいますが、そちらの方がかなり安上がりで同等の性能を得ることが出来ると思います。しかしヘルメットに設置することを考慮したモデルが現状選択肢が限られてくる中、良く出来た製品です。

問題はB+COMを販売しているサインハウスさんのHPは手が込んでいる為にやたら重いのが辛いところ…仕様の確認等、調べ物をする際にも閲覧しにくいのでもうちょっと見やすいサイト構成にしてくれるととても有り難いです。