600cc~

XSR700 (ヤマハ)

ヤマハ XSR700

2016年ヤマハが提唱するネオレトロコンセプトに基づいて制作されたXSR700。発売初期は生産工場等の都合により、日本では発売されませんでしたが、2017年いよいよ国内販売がスタートしました。Tracer700など他の派生モデルも期待したいですね。XSRはMT-07譲りの軽快さをを受け継いだ、見た目は伝統的で中身は先進的な高性能ネイキッドに仕上げられています。

ヤマハ XSR700

2016年のカラーはグリーンとシルバーの2色展開。トップのグリーンのタンクも素敵ですが、こちらの艶の抑えられたシルバーも非常に上品さ漂うカラーリングをしています。シートはレザーの2トーン仕様とすることで、質感の高さを感じさせます。815mmと10mm上昇していますが、元々幅のスリムな車体ですから、そこまで乗車性が悪いということは無いと思います。タンクはMT-07からはっきりと変わったパーツの一つで、適度にシェイプされたネイキッドらしい形状。容量は14LとMT-07から変わっていません。フォークの間から飛び出た様に丸目ライトが配置され、それを挟む形でウインカーを設置しています。異形ライトのMT-07に比べれば、いかにもオートバイらしい外見をしていますね。MTシリーズが最近ビビッドな色使いでファッショナブルなスタイルを押してきているのに対し、こちらはクラシカルな路線でオートバイ歴の長いライダーの取り込みを狙っています。日本のユーザーは特に丸目ライトのネイキッドを好むので、国内市場にはこちらの方が向いているかもしれません。足回りのダブルブレーキディスク等はMT-07から引き継いでいます。

 

ヤマハ XSR700

エンジンはMT-07に搭載されていた689cc水冷直列2気筒エンジンを使用しており、74.8馬力/9000回転(海外仕様)となっています。このエンジンに関してはMT-07の方でも書きましたが、独特の鼓動感を感じる良い意味の荒っぽさが有ります。

また大型バイクと思えない程スリムで取り回しが良いMT-07をベースにしていますから、街乗りが主体になるネイキッドにはうってつけの特性です。車重はABSが標準装備で186kgとMT-07の同仕様より4kg程重くなっています。これだけ外観を変えているわけですから、このくらいは許容範囲でしょう。SR400に+10kgくらいですから、GSR400等の400ccネイキッドよりも軽いというライトウェイトぶりです。取り回ししやすいネイキッドが欲しいという方にはMT-07と合わせてかなりおすすめな一台と言えます。

 

ヤマハ XSR700

メーターはアナログ式のタコメーターを意識した丸型の物に置き換えられています。液晶表示で、何処か愛嬌の有るおもちゃ的なデザインですね。幾らなんでもちょっと可愛過ぎやしないだろうか。

 

ヤマハ XSR700

これはオプション品の装着例です。ミニサイズのスクリーンやシルバーのサイドカバーを装着することでより硬質感を増しています。色違いのタンクパッドも非常に良い雰囲気を醸しだしています。XSR700はマスの集中化の都合上、ダウンショートマフラーになっていますが、カスタマイズではこうしたアレンジも有りでしょう。ネイキッドバイクというと、実際の車格よりもボリュームの有る物という印象ですが、XSR700はかなりコンパクトにまとめられていることがわかります。

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