ウェアラブルカメラ

SONY 4KモデルのFDR-X3000、スタンダードモデルのHDR-AS300を発表

FDR-X3000

アクションカメラが本格的に使用される夏を前にSONYが新製品を2つ投入してきました。特に4KモデルのFDR-X3000は、前モデルが発売から時間が経っており、待ってましたの製品です。フルHDモデルのAS300もアップデートされ、一気にラインナップが更新されました。

FDR-X3000

FDR-X3000では空間光学ブレ補正をソニーのアクションカムとしては初めて搭載しました。従来の電子式手振れ補正はONにすると画角が固定されてしまうというのがSONY意外でも一般的でした。広角モードなら手振れ補正が切れてもブレが目立たないので許容されてきましたが、今回その壁を打ち破った意欲作です。更にFDR-X3000が進化した部分は4K撮影時でも手振れ補正が効く所でしょう。これまで4K撮影時は手振れが効かなくなるモデルが多数有った中で、これも待っていたかいの有る進化です。撮影モードは4K30fpsが最高で、流石に60fpsは不可能でしたがこれでも80kmくらいのスピードなら滑らかさ的には十分です。

 


www.youtube.com
従来モデルからどのくらい進化したのか比較動画がYouTubeに投稿されています。動画内ではジンバル並に振動が抑えられており、特に上下動が悪目立ちする歩行時に効果を発揮していますね。ただ、どうもこの空間光学ブレ補正は高周波振動に弱いらしく、バイクや自動車等、特定条件下でゆがみやボケに繋がるそうです。ソニーでは後日これを克服するアクセサリーも発売予定とのこと。いずれにせよこのレベルのブレ補正が実現するならとても朗報です。

ライブビューリモコンも新型のコンパクトな物になった他、従来通りWi-Fiを用いたスマートフォンによる制御も行えます。ソニーのソフトウェアは動作も安定しており、アクションカメラメーカーの中でもかなり作りこまれています。

重量114gとアクションカメラとしてもは標準的な重量で持ち運びの邪魔になりません。また3脚用のネジ穴の本体への装着など、先立って発売されたAS50の改良点をこちらも備えている為、ソフトとハード両方で順調にしています。

価格もライブビューリモコン無しで49800円からと他社の4Kモデルに比べても非常に抑えられている印象です。ソニーならこの性能アップにもう2万くらいの価格を付けてきそうですが、前モデルのFDR-X1000Vと変わらない値段でコストパフォーマンスはとても高いと言えるでしょう。実機の画質次第では、4Kモデルの決定版になる可能性を秘めています。

HDR-AS300

こちらはHDR-AS200Vの後継機になります。AS200Vの性能がやや遅れがちになってきたので、今回のAS300の登場は嬉しい限りです。こちらも空間光学ブレ補正を搭載し、振動によるブレを抑制します。多くの方が購入するだろうAS300にまで空間光学ブレ補正機能をきっちり入れてきてくれたのは非常に嬉しい配慮です。AS200Vにも電子式手振れ補正は搭載されていますが、劇的な変化を期待したいですね。

こちらはフルHDモデルの為、1080p60fpsまでの対応となります。それでもYouTubeに動画を投稿する目的なら十分な解像度です。動画編集に要求されるPCのマシンパワーも大分下がる為、編集作業はむしろこちらで撮った方が楽かもしれません。なおタイムラプス撮影に関してのみ4K解像度に対応しました。なので4Kタイムラプスを撮りたいという方にもおすすめすることが出来ます。本格的な4K撮影がしたい方はX3000をお買い求め頂くと良いでしょう。前回効果の高かった風音低減機能等もAS300にはばっちり引き継がれています。

 

FDR-X3000

ライブビューリモコンも四角張った邪魔にならないデザインになり、更に使いやすくなっています。価格39880円とこれもHDR-AS200Vの価格を維持されており、現在の市場価格でも差は少ない状態です。空間光学ブレ補正に魅力を感じるなら、値落ちしたAS200VよりもAS300の方がコストパフォーマンスは高くなりそうです。