250cc~

DR-Z400SM (スズキ)

スズキ DR-Z400SM

国産ハイパワーモタードとして未だに人気の高いDR-Z400SM。国内では規制の為にラインナップから外れてしまいましたが、未だに高性能なモタードバイクを求める層からは厚い支持を受けています。

スズキより400ccクラスのスーパーモタード

スズキ DR-Z400SM

同じくスズキ製オフロードバイクのDR-Z400Sをベースにしたスタイルは、完全にスーパーモタードのそれで、足を大きく振り出してリーンアウト気味に曲がるのが似合うバイクです。シートは高めの890mmで、国産モタードとしては相当高い数字です。その為、体格的にマッチしない可能性は多少有ります。

インナーチューブをアルマイトコーティングされたSHOWA製倒立フロントフォークと、リアのリンクサスペンションはどちらも減衰力の調整が可能です。フレームはクロモリ鋼のダブルクレードルフレーム、スイングアームはアルミ製です。RKエキセル製スポークホイールにフロント120/70-17、リア140/70-17のラジアルタイヤを履いています。ブレーキは300mmと240mmのディスクブレーキ仕様です。

 

スズキ DR-Z400SM

DR-Z400SMには399ccの水冷4ストローク単気筒が使用されています。ボアストロークは90mm×62.6mmとかなりのショートストローク設計ですね。モトクロッサーも製造するスズキが、レーサーと並行して開発した高性能エンジンになります。燃料の噴射にはキャブレターを使用していて、ミクニ製のBSR36に6リットルのエアボックスを組み合わせています。オイルの供給はドライサンプ式で、オイルタンクから圧力をかけて各部に供給します。シリンダーにはスズキ自慢のSCEM(Suzuki Composite Electrochemical Material)メッキシリンダーを使用し、鋳鉄スリーブレスのシリンダーは軽量化に貢献しています。バルブカバーとクラッチカバーもマグネシウムの軽量仕様です。

ピークパワーは40馬力/7500回転と400ccとしては単気筒ゆえに最高出力が伸びませんが、その代わりにトルクは分厚くストップ&ゴーの続く道では持ち前の高い加速力を発揮できる他、軽量な車体も有って非常に良く止まるというストリートで活躍するバイクです。

DR-Z400SMの車重はスーパーモタードらしく146kgしか有りません。比較対象としてスズキの同じ400ccであるGSR400は215kg有ります。146kgというと250ccの中でも特に軽量なバイクがそのくらいの数字ですから、このDR-Z400SMの車重はかなり優秀と言っていいでしょう。

海外では未だに新車で購入できる本格的なスーパーモタードのDR-Z400SM、キャブレター仕様というのが法規制をクリアするのがネックで、次のマイナーチェンジでインジェクション化されることが期待されます。

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