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【試乗】R1200GSライダーがR1250GSに乗ってみた!

2018年12月9日

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R1250GS

こんにちは、MOSです。

先日はF750GSのインプレッションを公開しましたが、今回はR1250GSの比較インプレッションを公開します。現行のR1200GSオーナーの中にも新型が気になっている人はかなり多いのではないでしょうか?

目次

  • 1 ここが変わったR1250GS!
  • 2 R1200GSの欠点は大きく改善された!
  • 3 可変バルブ以外にもここが変わった!
  • 4 これからGSを買うなら1250GS!
  • 5 1200乗りはまだ早いかも?
  • 6 水平対向エンジンって転んだら壊れない?

ここが変わったR1250GS!

車名を改め、事実上のモデルチェンジとなったR1250GS。今回は心臓部のボクサーエンジンに主に手が加えられ、走行フィーリングが一段上質な物に変わりました。

R1250GS
R1250GS

まずスタイリングを見ていくと、実は後期のR1200GS時代から大きく変わっていません。
詳しくない人が見るとR1200GSとR1250GSの区別を付けることは難しいでしょう。キャストホイールとスポークホイールが選べるのは従来通りですし、後述となるシリンダーヘッドも外見上の変化はわずかです。

注目のボクサーエンジンはR1200GSから85cc排気量アップして1254ccになりました。101mm×73mmだったボアストローク比は102.5mm×76mmに変わり、特にストローク量が伸びています。馬力も11馬力アップの136馬力に向上しました。

シリンダーヘッド部分に可変バブルタイミング機構のBMW ShiftCamを初採用し、低速トルクと高回転域のパワーアップの両方を達成しています。

R1200GSの欠点は大きく改善された!

R1250GS

乗った感じは「あっ、いつもの」という感じでR1200GSと良く似たフィーリングです。ただしR1200GSに有った低速トルクの物足りなさは見事に解消されていました。

「フラットツインは大きく開けるのが正解」と言われるように、R1200GSもメリハリを付けたスロットル操作が要求されるバイクでしたが、R1250GSは低速トルクが分厚いため、そーっと開けてもギクシャクすることは有りません。
今まで少し心許なかった3000回転以下が大きく改善し、全域で安心感の有る特性に生まれ変わりました。これは可変バルブや排気量アップによるトルク特性の変化が如実に出ています。

新型はとにかく粘るエンジンになったのが特徴的です。

一方ハイカムに関してはそこまでのパワーアップ感は無く、向上率として一割以下、レッドゾーンもそのままということであまりパワーアップを体感することは出来ませんでした。
また肝心のカムの切り替わりに関しては、あまりそれを感じさせないセッティングになっています。何も知らない人を乗せたら、カムが可変とは気づかないでしょう。

R1250GS

走行中の新型エンジンのフィーリングは、一貫してスムーズです。全体的なフリクション感が消え、スルスルと回転が上昇していくのは新型エンジンの特徴ですね。パワーモードをダイナミックに換えてもフラットツイン特有の荒っぽい感じは良い意味でマイルドになりました。

その分、オフロードバイクらしいトラクション感、強いトルクでタイヤを路面に叩きつけていくパンチ感というのは抑えられた印象を受けます。R1200GS時代よりもスポーツツアラー感を強く受けるセッティングでした。
「エンジンに関しては新型の方が絶対に良い」というのがBMWの触れ込みですが、コレに関しては素直にYesと思いました。

後、カムチェーンをサイレントチェーンに換装して静音性を上げたのが売りなんですが、そもそもこのフラットツイン自体結構うるさいエンジンなので多少はね?

可変バルブ以外にもここが変わった!

R1250GS

エンジン以外を見ていくと、まずパワーアップに合わせて再調整されたブレーキのフィーリングに気づきました。
握力に応じてじわーっと効いていたR1200GSに比べるとカッチリ!ギュッ!と制動力の立ち上がりが強くなり、良い意味でスポーツバイクらしい味付けになっています。

後はシートも柔らかなソファー然としていたR1200GSから少し固くなった様に思いました。その結果、ライダーの体重でシートがあまり沈まないため、ただでさえ高かった目線の位置はもっと高く感じます。アドベンチャーらしい見通しの良さは一層強調され、その分だけ足つきがちょっと高くなりました。

ハンドリングに関してはR1200GSに比べてとにかく軽快でしたが、これはタイヤ銘柄も関係していると思います。
タイヤはブリヂストンの新型タイヤA41がOEM供給されているようですが、この日はミシュランのアナキー3が装着されていました。この辺り混在しているようですが、仕向地やロットの違いなのかな? アナキー3自体はR1200GSの頃から採用されているので、性能的にも間違いは無いです。

そしてこのタイヤ、かなりオンロード寄りに設計されているため、同じく純正タイヤのメッツラー ツアランスネクストと比較してもとにかく良く曲がります。R1250GSにスポーツツアラーのコーナーリングを求めるならアナキー3は当たりのタイヤと言えるでしょう。

ツアランスネクストは弾丸ツアラーとして高速道路の直進安定性を求める向きには最適ですが、アナキー3に比べるとハンドリングが数段重いです。
リッターSSにも負けない旋回性を考えるならアナキー3の方がライダーに応えてくれます。
でも個人的には高速走行で盤石の安定感を誇るツアランスネクストが好きです。

これからGSを買うなら1250GS!

さて既に実車が各ディーラーに届き始めたR1250GSですが、果たして即買いするだけの魅力は有るのか? 新型の登場で店頭在庫なら大幅値引きも期待できるR1200GSと比較してどうなのか? というのは今GSを狙っているライダーには気になるところかと思います。

GS乗りの意見としては、これから新車を買うならR1250GSで良いと思います。R1200GS時代の欠点も解消されましたし、更に扱いやすいバイクになっているため、初めてのBMWという方にもおすすめできます。30万円くらいの価格差ならR1250GSで良いのではないでしょうか?

1200乗りはまだ早いかも?

一方、既にR1200GSに乗っているライダーが即乗り換える必要が有るか、というとそこまででは無いかなと思いました。
今のオーナーはフラットツインの特性もわかって乗っているので、低速トルクが不足しても自然とアクセル操作でカバーしていると思います。R1200GSも2018年型はTFT液晶などR1250GSと遜色ない装備を持っていますし、急いで換える必要は無いです。この人達はどちらかというと、スタイリングも含め完全刷新される次期型に飛んでしまって良さそうです。

ただ空冷エンジン時代のR1200GSに関しては後期型でもそろそろ10年落ちになってきます。過走行でトラブルも増えてきた…という方は思い切って換えてみると諸々の電子制御の進化の恩恵を受けられると思います。

水平対向エンジンって転んだら壊れない?

最後に、これからGSに乗りたいという人に補足です。

左右へ大きく張り出したシリンダーは水平対向エンジンの特徴ですが、確かに転んだら真っ先に犠牲になりそうですよね?
メーカーもそれは良くわかっていて、アドべンチャーバイク用のパイプ製エンジンガードがオプション設定されています。更にパニアケースも付けておけばシリンダーより先にそれらが当たります。

正にGSが転ぶとこういう感じです。

ここではシリンダーを覆うガードが見事に機能を果たしていますね。シャフトドライブを守る意味では、パニアケースも有ると安心です。

Filed Under: BMW バイク Tagged With: アドベンチャー

 

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