
こんにちは、MOSです。
今日はアドベンチャーバイク乗りに愛用されている高機能ウェア、アドベンチャースーツの紹介です。上下にバイク専用のウェアは仰々しすぎる・・・と思われる方もいると思いますが、一度着るとツーリングのお伴になるの確実な便利な装備なんです。
目次
アドベンチャースーツは長距離ツーリングの味方
革のレーシングスーツがサーキットの正装だとしたら、アドベンチャースーツはロングツーリングにおけるそれです。
2018年はワークマンなど作業着も兼ねた衣料で防寒することが注目されましたが、やはり専用ウェアの快適性は段違いです。
オフロード乗りでなくても買って良い?
アドベンチャースーツそのものは一般公道を走るライダー用に作られるウェアなので、もちろんツアラーや他のバイクのオーナーが買っても問題有りません。
ただスポーティさを重視するスーパースポーツや、ファッションもスタイルの内に入るアメリカンとは必ずしもマッチしないかも知れませんね。
大抵のスーツは全天候型で雨風の侵入を防ぐ上に転倒時の摩擦に強いタフな作りで出来ています。ハイテクな防水透湿素材の効果で旅先で小雨に降られてもカッパを着ること無く、走り続けることが可能です。更にジッパーで上下で連結してワンピースにすれば、腰回りからの風の侵入を防げます。
プロテクションは基本的に全部入りなので、全身の要所にソフト(もしくはハード)のプロテクターが内蔵されています。道なき道を走破するような過酷な使い方にも強い味方です。
更に多くのアドベンチャースーツが、ジャケットにミリタリー的な多数のポケットを備えたデザインを採用しているため、収納力が高く、財布や携帯をちょっと仕舞っておくのに重宝します。オートバイ専用設計のため、中身がこぼれない様にフラップ形状も工夫され、使いやすさは抜群です。
真冬でも暖かい
アドベンチャースーツは大抵3シーズン仕様で、ベンチレーションジッパーを全開にすれば初夏でも対応します(日本の真夏にはメッシュ仕様が快適
翻って真冬では防風防水のレイヤー層のおかげで冷たい風をシャットアウト、更に上下に中綿入りのライナーを装備しているため、全身で暖かいです。感覚としては寝袋を纏いながら運転している感じで、快適そのものです。
特に下半身の保温力は、真冬に良く売れる防風のデニムなどに比べるとその性能の高さは明らかです。
電熱との違いは、電力の供給の心配の必要が無いことで、特にアドベンチャーバイク乗りが好む長距離ツーリングで威力を発揮します。
お金のかかった大型バイク向けの装備ではない
アドベンチャースーツは上下セットで買うとやはりお値段はそれなりにします。
特にBMWやKTMなど一部メーカーは純正の超高いスーツを開発していたりしますが、アルパインスターズなどウェアメーカーからは低価格なスーツも販売しているのでお財布に優しいです。
近年はCRF250Rallyなど、小排気量にもアドベンチャーバイクのラインナップが拡大していますし、アドベンチャースーツの似合うバイクを持っているライダーの数は実は増加傾向に有ります。「今はウインタージャケットにジーンズ」という人も、アドベンチャースーツで異次元の快適性を体感して下さい。
おすすめスーツ
コミネ JK-574 + PK-920
日本国内で人気のコミネもアドベンチャースーツをラインナップに加えています。JK-574はコミネの中では高価な部類ですが、それでも外国製品に比べれば安く手に入ります。
コミネらしい防御力の高いハードプロテクターの数々、2種類ライナー、動きやすい立体裁断など機能面では申し分有りません。
合わせるパンツはPK-920を選んでみました。これも膝や腰にはしっかりプロテクターが入っていますし、ライナーも選べます。サスペンダーは好みの分かれるところですが、アドベンチャースーツのボトムスはプロテクターなどが入って重量があるため、サスペンダーでつり下げるのが合理的です。
価格はセットで揃えてもアルパインスターズやダイネーゼと比べて安く揃います。
アルパインスターズ アンデス2
アルパインスターズのアンデスシリーズは、アドベンチャースーツの入門編として海外でも定番品として高く評価されています。サムネイルがジャケットだけですが、このページで紹介する製品はボトムスも併売されています。
機能面で見ていくと、まずドライスターによる透湿防水機能とサーマルライナーによる保温機能が挙げられます。高速道路を巡航していても風の侵入を感じず、とにかく快適です。スーツは走行風を防いでくれていることがよくわかります。
加えてユーティリティポケットによる高い収納性、走行中のばたつきを抑えるベルクロのストラップなど、必要な要素はしっかり抑えられています。
プロテクターは動きやすいソフトプロテクター仕様で、ジッパーで一体化させた時も動きやすいのが特徴です。
また価格は数段上がりますが、エアバッグシステムに対応したアンデス プロも販売されています。こちらは高速道路などハイスピードなツーリングが多い方におすすめです。いざというときの安心感が違います。
アルパインスターズ パトロン ゴアテックス
次はハイエンド寄りな製品も一つ。パトロンは透湿防水素材をドライスターからゴアテックスに変更して、機能性を強化したスーツです。
ゴアテックス自体はオートバイに要求される防風性、防水性を高い次元で両立させており、以前から人気の素材でした。アルパインスターズに限らず、どこもハイエンド製品はゴアテックスを好むように感じます。
パトロンそのものはフラッグシップらしく軽量化も重視され、重たくなりがちなアドベンチャースーツをとにかく快適にしようというアルパインスターズの意気込みが感じられます。

また非常に高機能なウェアなのでアドベンチャーバイクのみならず、R1200RTの様なツアラーバイクのライディング用にもおすすめです。
ダイネーゼ テンペスト2
テンペストシリーズはダイネーゼのエントリークラスの製品です。こちらもドライスターに相当する透湿防水のD-Dryを採用し、ツーリング中の悪天候にも負けない製品に仕上げています。
テンペスト2になったことで、ベンチレーションの位置等抜本的にデザインは見直されることになりました。 ビビッドな色を取り入れつつ、全体のデザインはシンプルにまとめているため、ダイネーゼらしいスポーティさがこれも良く出ています。
生地も耐摩耗性に優れるCORDURAナイロンを新たに採用し、全体の安全性を高めています。
一点、テンペストに限らず海外のエントリークラスのスーツは背面プロテクターや胸部プロテクターがオプション扱いになることが多々有ります。全てのプロテクターを付けると結局あんまり安くなかった…ということも有り得ますので、標準装備のプロテクターは良く見てみましょう。テンペスト2自体は肘と肩にハードプロテクターを採用しています。
Revit サンド3

サンド3はRevitのミドルクラスで、いかにもアドベンチャースーツらしいアウトドアを彷彿とさせるデザインが特徴です。街乗りオンリー派には重厚すぎるかも知れませんね。
転倒時の引裂きに強いにリップストップ生地に、3層のレイヤーを設けることで防水や保温の問題をクリアーしています。
またショルダー部分のベルトはカメラの固定用ベルトになっており、GoProを付けて楽しむような使い方も出来ます。
オプション扱いですが真夏用の冷却ベストが存在し、ツーリングを涼しくする配慮が為されています。
気になるのはRevitが胸部プロテクターをごく一部のモデルにしか設定していないことです。
海外製のウェア高すぎない…?
確かにコミネやRSタイチに比べてダイネーゼなどのメーカーは数段高い印象ですね…。国内代理店のマージンや輸送コストを考えると多少割高になるのは仕方ないです。
ただしここで挙げたウェアは本国でも同じ物が買えます。このブログでも度々登場するFC-MOTOは日本へ発送してくれるヨーロッパのショップで、国内価格の3~4割引ほどの価格で購入することが出来ます。2019年は円高傾向が続きそうですので、こうした個人で輸入する方法も知っておくと便利です。