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ヤマハ 新型YZF-R1はここが凄い!!【レビュー】

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by ジッツ

2015年のアップデートで潔いほどサーキット走行向けに振られたヤマハのフラッグシップスーパースポーツ、YZF-R1。SBK王者のカワサキZX-10Rの牙城を崩すべく、ヤマハの最先端テクノロジーを注ぎ込んでデザインも中身も大幅に進化しました。

YZR譲りのハイパフォーマンス

ヤマハ YZF-R1 2016

YZF-R1伝統のクロスプレーンクランクシャフトは今モデルでも健在です。バレンティーノ・ロッシも絶賛したMotoGP由来のこのクランクシャフトは、エンジン内の爆発を不規則なタイミングにする不等間隔爆発を生み出しています。直4エンジンはシリンダー毎の爆発と爆発の間が短く、トトトトとタイヤが細かく路面を蹴っていきます。しかしこの爆発が均等に起こるとタイヤには常に一定の力がかかっている状態になり、滑り出した時にグリップを回復することが難しくなります。そこで爆発の感覚を意図的に乱すクロスプレーンクランクシャフトが登場しました。爆発と爆発の間が不規則に空くことでスライドしてもグリップをある程度回復する余裕が出来る、つまりコーナー出口で大きくアクセルを開けることが出来ます。

 

ヤマハ YZF-R1 2016

エンジンの設計としては、ネイキッドのMT-10と異なり、徹底的に高圧縮化、ハイパワーを追求し、リッターSS最強クラスの200馬力を13500回転で発生させます。高速で動くコンロッドにはFSチタンを採用し、大幅な軽量化と馬力ロス低減を実現しました。ホイールもマグネシウムと隅から隅まで徹底的に軽量化して200kgとパワーウェイトレシオ1kg/ps台のスーパースポーツです。マフラーはYZF-R1の伝統だったセンターアップマフラーをこのモデルより廃止し、マスの集中化を行っています。エレクトロニクス面では6軸センサーを搭載し、計測したピッチ・ロール・ヨー・前後・上下・左右のデータからその時の最適な出力を送り出す仕掛けです。ECUではトラクションコントロール、リアスライドコントロール、リフトコントロール、ローンチコントロール、クイックシフトとモンスターマシンを操るライダーをあらゆる角度からサポートしてくれます。

 

ヤマハ YZF-R1 2016

上位モデルのYZF-R1MではOHLINS製の電子制御サスペンションを装備し、走行中に減衰力を調整して最適なグリップを引き出します。更にカーボン製のカウルやサーキット走行をモニタリングするデータロガー等、この新型R1を更に強化するパッケージとなっています。

 

ヤマハ YZF-R1 2016

2016年のカラーリングでは、ゼッケンプレートの様だったアッパーカウルの空白地帯が無くなりました。非常にレーサー然としたスタイルだったのですが、やはり実際にゼッケンを入れられることは少なかったのか、2016年モデルではU字のラインを入れて装飾を施しています。ウインカーを埋め込まれた触覚の様なミラーは走行中もしっかり見やすいです。新しいフルカウルの風防は首から下の風をほぼカットしてくれる為、ツーリング時の疲労も軽減してくれます。伏せこめばかなりの走行風をカットできますが、流石に完全に無風とはいきませんのでご注意を。

早速乗車してみた

跨ってみると意外にシート高は低く、何気なく乗っても大丈夫です。ここの所アドベンチャー系のバイクを多く乗っていたせいか、YZF-R1のシートは意外な程優しい物でした。シート高855mmという数字の高さをあまり感じさせません。ただしハンドル高はしっかり低いので前傾姿勢は強めです。車体の大きさが有るので窮屈さはあまり感じませんが、ステップ位置が高いことも有り、ギュッと固まった様な乗車姿勢になります。非常にレーサー然としたポジションで、街乗りに使うにはややギャップの有る本格的なポジションです。

YZF-R1には4タイプのパワーモードが設定されており、通常は一番大人しいモードで走行することになるでしょう。200馬力のモンスターマシンですが、この状態なら0発進時もトルクの上昇が穏やかで、至って普通に乗ることが出来ます。手元のスイッチで簡単に調整できる為、普段はこの状態で問題無い様に思います。今回フルパワー状態でも走行させてみましたが、この状態ではリッターバイクらしい強烈な加速を発揮してくれます。アクセル開度以上に車体がみるみる加速していくリッターSSならではの加速フィールです。不等間隔爆発とはいえ粗雑なフィーリングではなく、非常になめらかで、スイスイ上まで上昇していきます。

コーナーリング時は199kgという重さを強く感じます。しかしタイヤは路面に吸い付く様に接地し、全くよろける素振りも見せません。コーナーリング時の安定性は高く、転んだりコントロールできない不安感は無く綺麗に曲がっていきます。路面からのインフォメーションは柔らかめで、荒れた路面をなでる様なダイレクトなフィーリングとはタイプが異なり、地面の上を滑って行く感じのスムーズなコーナーリングです。タイヤは大型バイクらしい太い物を履いていますが、それゆえの曲がり切れないダルさは一切感じませんでした。

排熱はやはり厳しくて真夏ではライダーはサウナ状態になることは不可避です。しかしそれとトレードオフの強烈なエンジンパワーがYZF-R1の魅力です。価格も200万円越えとおいそれと購入できる物では有りませんが、最高性能のバイクを求める方には間違いの無い一台です。

 

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