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ブロガー向けのタイプ速度重視キーボードのおすすめモデル

キーボード

先日およそ7年に渡って使用してきたMajestoutchが遂に壊れてしまいました。
当時は結構な値段で購入した記憶が有りますが、猛烈な量のタイピングにもかかわらず7年にも渡り耐久性を発揮してくれたことに感謝です。なので新規にもっと大量の文章を速く入力できるキーボードを探すことにしました。

ブログを書く上でキーボードはかなり重要

端末が多様化した現在では、ブログを書くのにデスクトップPCやノート、あるいはスマホやタブレットなど様々な機器が使用できます。私は記事の制作にはポメラのDM200を使いつつ、最終的な編集はデスクトップPCで行っています。なのでキーボードはめちゃくちゃ大事です。作業効率に直結します。

キーボードのスイッチは多種多様

キースイッチはキーボード毎に異なります。ざっくり分けるならメンブレン、パンタグラフ、メカニカルの3種。それに採用例の少ないものとして静電容量無接点式が有りますが、これは採用している製品の価格も高いため多くの方が触れる機会の多いのはこの3つでしょう。

メンブレンはオフィスPCなどコストにシビアなPCに付属するキーボードに多く採用されており、構造上キー内部のシリコンゴムの弾力でキーを押し返しています。ハードキーを打ち込んでいるのに柔らかくフニャフニャとした質感が出るのはこのためです。

パンタグラフはノートPCなど薄型のキーボードに主に採用されています。こちらも内部にシリコンが使われており、良く触るとメンブレン同様柔らかい質感を感じます。

メカニカルは他の2つに比べると機構が複雑で高価な分、キー入力時の質感も高く、非常にカッチリしたフィーリングです。いかにもキーボードを打っているという感触はメカニカルならでは。

静電容量無接点式は内部の円錐バネでキー入力を検知するタイプで、キーの荷重を低く出来る上に耐久性でもメンブレンなど他のキーボードを引き離しています。

個人的に構造上金属や樹脂など固い部品で構成されているメカニカルは指の先端の疲れが早いイメージです。この点においてはメンブレンも悪くないかなと感じています。

キーボードの剛性は速い入力速度にはかなり重要

一定の金額を超えたキーボードは内部の補強材の重量も有り、見ため以上に重くなっています。キーボード自体の土台がしっかりしていると高速でキーを叩いてもキーボードが安定しますが、逆に軽過ぎてキー入力の度に細かく揺れてしまうような物は不適です。これは例えば、安いパンタグラフキーボードやモバイル向けのキーボードに多いです。
ただしノートPCに関してはキーボード下にマザーボードやHDD、ヒートシンクなどの重量物が入っていますしボディの剛性も高いですから、意外に安定性は良好です。

指に優しいキーボードが速く打てるわけではない

ここで注意ですが、キーボードが疲れにくいというのとタイプ速度が速いというのは少し問題の性質が異なります。ライターの様に長時間入力して快適性を重視したいならRealforceは強いですが長時間打ちつつタイプ速度も上げたいとなると一概にRealforce最強とは言えません。個人的には月当たりの入力文字数が20万字以下なら速度重視、反対にコンスタントに50万字を超えるなら疲れにくさ重視で選ぶのが良いです。

速度重視ならパンタグラフ

パンタグラフ式はキーの荷重が見た目以上に重かったり、質感で他に劣る部分も多いです。ただし、このタイプはキーボードが必然的に薄型になり、表面がフラットになっています。そのため素早く指をスライドする際に引っかかりにくい特徴が有ります。
もし入力時のタッチの良さなどよりもタイプ速度を重視するならパンタグラフがおすすめです。

Happy Hacking Keyboard Lite2

まずはメンブレン式でかつ品質も優れているものとしてHappy Hacking Keyboard Lite2を選んでみました。上位モデルのProfessionalは2万円以上の高級機ですが、メンブレン式のLite2は5000円程とかなりリーズナブルな価格です。
キーの間隔を表すキーピッチはフルサイズと同様の19mmを維持しつつ、持ち運びもし易い省スペースサイズにコンパクト化しています。このコンパクトさも速い入力の重要なポイントで、手首の動きが少ない=無駄の無いタイピングに直結します。ただLite2に関しては英語かかな表記無しの日本語キーボードのみなので、キーにかな表記が欲しい方には少しシンプルすぎるかもしれませんね。

FILCO Majestouch2

次に今まで使っていたMajestouchの後継機、Majestouch2を見ていきます。
新型では内部基板が新しくなり、より耐久性が向上した他、衝撃を逃がす構造になったことで入力時の雑味が無くなったとか。
Majestouchはキー入力しやすいキーボードと紹介されることが有りますが、確かに長年使ってタイプミスは少なかったです。しかし茶軸の感触はカチャカチャと音が大きく、また結構硬質感の有る感触です。またキーの高さがパンタグラフに比べて高く、高速で指を動かしたときにひっかりやすくも有ります。これは後述のRealforceも含め、デスクトップ用キーボードの形状から発生し易い問題です。なので次の購入対象としてMajestouch2はひとまず除外しました。

東プレ Realforce SJ38D0

キーボードのおすすめモデルに常に名前が挙がるのがこのRealforceシリーズです。高くても良いキーボードが欲しいなら、とりあえずRealforcと言われるくらいに定番化しています。
ただRealforceと一口に言っても入力時に力の要らない低荷重タイプから静音タイプまで様々です。
個人的にはキー入力時に指先の力が必要なモデルは疲れやすく、タイプも遅くなる傾向が有るので低荷重タイプのSJ38D0が好みです。
有線式ですが、そもそもデスクトップ用のキーボードをモバイルに持ち出すことはないはずなのでこれはそれほど気にならないでしょう。
価格的には今回挙げた中でもダントツに高いですが、ブロガーをはじめライター業の部類に入る方ならならこれくらいの金額はすぐに元が取れてしまうかと思います。

ポメラ DM200

余談ですが、私は普段のライティングにポメラのDM200も紹介しておきます。

ノートPCよりも数段小さいコンパクトな筐体ですが、このキーボードが実に使いやすく、疲労感の少なさ、タイプの速さ、正確さ、全てにおいて最高です。Majestouchが壊れても作業にそれほど支障が出ないのはこれのおかげという部分が大きいですね。体感的にもMajestouchの2倍以上の作業効率の高さを誇っています。これを使うとMajestouchに戻れなくなるくらい恐ろしく快適です。
これは単純にキーボードのみではなく、モバイルブックに近い機能を兼ねているため、価格が高価ですが、入力作業に集中したい方、最強の速度を実現したい方などにおすすめしています。ぶっちゃけブロガーには一番おすすめしているアイテムがこれです。
なのでこのキーボードだけ抜き出した製品が有ればなぁ、と思い探してみることにしました。

バッファロー BSKBB03WH

そんな都合の良いもの…有りました。
既に型落ちとなっていましたが、バッファローとキングジムが共同開発したキーボードでポメラのキーボード部分を採用しています物です。デスクトップ用のキーボードとしてモバイル用のキーボードを使うのはどうかな、という気持ちがありましたがまぁ何とかなるでしょう。デスクトップのキーボードとして無線式というのはどうかな、と思いましたが、PCからの距離もそれほど無いですし、バッテリー残量が減ってきた時だけ気をつければ何とかなるでしょう。
正直あまりレビューの評判が良くなかったけど、ダメならRealforce買えば良いでしょ、という気持ちで購入しました。

 

BSKBB03WH
早速手持ちのDM200とサイズを比べてみました。非常にコンパクトでDM200と遜色ありません。テンキー付きのデスクトップ用キーボードの4分の1くらいのサイズです。タブレットやスマホを載せるスタンドも付属しており、出先での入力作業をする際に活躍してくれそうです。
入力時の質感はポメラのクオリティがよく出ていて、コンパクトなのに打ちにくさは有りません。
ただしモバイル用に折りたたみとしたことで筐体の剛性感の無さは正直不満です。これはDM200と比較しても明らかに劣ります。
しかもBluetoothのキーボードはデスクトップPCで使うにはレスポンスの悪さが少し気になります。モバイル用途で使わう予定が無いならやはり優先式の方が安定感が有ります。

レノボ Thinkpad トラックポイントキーボード

次にレノボのThinkPad トラックポイントキーボードを試してみました。ThinkPadからキーボードだけを抜き出したような製品がこちらのトラックポイントキーボードです。その名の通り、ThinkPadの売りである赤いトラックポイントが中心に据えられており、ある程度マウスレスで運用が可能です。

Thinkpad トラックポイントキーボード

これは参考に今まで使用していたFILCOのキーボードと並べてみました。テンキーレスにした分、左右の寸法は数段コンパクトです。ただエンターキー下にカーソルキーやページダウンキーを押し込んだのはちょっと使い勝手が…。レイアウトは少し癖の強さを感じます。キーピッチはフルサイズ並みになっており、各キーが離れているアイソレーションキーボードの形状を取っています。

実際使用してみると、これは中々の当たりキーボードでした。
キーは非常に低荷重でサクサク打てますし、ボディの安定感も十分です。今回の主な目的の、タイプ速度の限界を追求する上ではスペックは結構高めです。パンタグラフキーボードとしては入力時の質感も中々良好で、約6000円の価格を考えればコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

後レノボさん、Chromebookを日本でも売ってください。

マイクロソフト Natural Ergonomic Keyboard 4000

最後にマイクロソフトからNatural Ergonomic Keyboard 4000を紹介したいと思います。今回はタイプ速度重視だったため、この類のキーボードは選びませんでしたが、現状入力作業の疲労感が強い人にはこうした人間工学をベースにした形状のキーボードはおすすめです。

左右の手で打つ範囲が分割されており、あまり頻繁に手首を動かさなくても良いように配慮されています。個人的にキー入力で真っ先に痛みが来るのは指先なのであまり腱鞘炎を経験したことはないのですが、マイクロソフトの製品は大きめのパームリフトや、人間工学に則った独特のキー配列で疲労軽減を謳っています。この形状を極めたキネシスなども有りますが、確かに手首を一切動かさず指先の動きだけで全キーにアクセスできれば理想的です。現状、手首の痛みが真っ先に来るという人にはこの手のタイプが良いのではないでしょうか?