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ZERO FX (ZERO MOTORCYCLES)

ZERO MOTORCYCLES ZERO FX

電動バイクを製造販売するZERO MOTORCYCLESより、オフロードバイクのZERO FXです。電動バイクのオフロードとなると相当珍しい部類の製品で、他にもあまり例が有りません。

モーター駆動のオフローダー

ZERO MOTORCYCLES ZERO FX

スクランブラーに近かったDSに比べるとこちらは完全なオフロードルックに仕上がっています。丸型ライトが2つ並ぶ特徴的なフロントフェイスですね。バッテリーやモーターもスッキリコンパクトに納まっており、ZERO MOTORCYCLESの中でも非常にスリムなボディの一台です。

サスペンションは前後共にSHOWA製のフルアジャスタブルとなっています。φ41の倒立フォーク等、他の車種と共通ですがサスペンションのストロークはフロント218mmリア227mmとオフロード走行を想定した物に調整されているのが特徴です。ブレーキは、他の車種同様、ボッシュのGeneration 9 ABSが標準装備されています。オフロード走行でABSを邪魔に感じるライダーの為に、オンオフの切り替えが可能です。またFXの場合、ブレーキディスク径は変更されており、前後240mmのディスクを使用します。ホイールはフロント21インチ、リア18インチのスポークホイールでオフロードバイクらしい見た目を強調していますね。タイヤはピレリのSCORPION MT90/ATを採用し、オンロードとオフロード両方の高いグリップ力を実現しています。

 

ZERO MOTORCYCLES ZERO FX

FXは高効率かつ空冷モーターのZ-Forceモーターを搭載しています。FXの最大出力は27馬力/4300回転で、これは250ccのオフロードバイク相当の出力です。オフロードバイクで重視されるトルクも10.8kg-m/とビッグオフクラスの高い数字を記録しています。更に高出力仕様になると46馬力/4300回転にまで高まるので、オフロードにおける力強さは十分と言えるでしょう。また減速時には回生ブレーキとしてバッテリーに電力を補充する役割を果たします。最高速は137km/hまで出せる為、高速道路での巡航にも対応します。駆動方式はクラッチレスのベルトドライブ方式を採用しています。フレームはツインスパーフレームを採用していた他のモデルと異なり、アルミ製のトラス構造のフレームになっています。

シート高は881mm有り、ラインナップの中でも最も高い数字です。オフロードバイクは全般的に高くなりがちですが、これも日本人の体型的にはマッチングが難しくなっています。ただし車両重量は112kgから131kgと125ccクラスの軽量級な為、片足だけでも容易に支えることが出来ます。出力も中々ですが、特に軽さの際立つ車体が魅力的ですね。

気になる巡航距離ですが、FXはバッテリーを比較的小型にしている為、ラインナップの中でも66kmから132kmと比較的限界が低くなっています。最小容量の66kmというのはツーリングに使うにはちょっと心許なくみえます。一応対策としてメーカーから交換用バッテリーがオプション販売されている為、最小容量のZF3.3グレードは軽さを追求するライダー向けと言えそうです。

価格的には日本円で考えると約100万円から130万円くらいといったところで、外車と考えると普通ぐらいでしょうか。まだそれほど市場に存在しないEVバイクとしては割とお手頃になっています。ただハードに使われてダメージを受け易いオフロードバイクとしては高く感じる方もいるかもしれません。EVでオフロードもしっかり、というバイクは中々無いので、そういう意味でも貴重な一台です。

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