隼をラッピングするに当たり、現在装着しているタンデムシートの代わりにシングルシートカウルも撮影用に用意しました。盛り上がった独特な形状をした、所謂コブと呼ばれるシングルシートカウルです。これを車体色に合ったカラーに変更します。
シングルシートカウルのラッピング方法
このカウルは非常に複雑な3次曲面をしていますから、1枚のラッピングシートで全てをカバーするのは容易では有りません。そこでナイフレステープを使って何箇所かに分散させることで皺無く貼りこむ方法を取りました。ポイントとしては凸部を細かく区切るように分けることで、皺が寄り辛くなります。
シングルシートカウルそのものは中古で入手したものなので塗装面に小傷が目立ちますが、ラッピングしてしまえばこれくらいの傷は全て埋まります。割れが無いなら素材としても新品でも中古でもどちらでも構いません。
細かく分割すると返って簡単
そしてこれが実際にラッピングを行った状態です。下地がブラックでも、シルバーのシートが問題無く発色していますね。
最初は前後の2枚構成を考えていましたが、最終的には天道虫の様な3枚構成で貼り合わせています。無理に一枚で貼ろうとするより、分割してしまった方が早く綺麗に施工出来る場合が多いです。今回に関してはドライヤーで特に熱を加えなくてもシート自体の柔軟性で十分対応できました。
ちなみに剥がれ防止のためにラッピングシートを少し為重ねているのでパーティングラインが浮き出ています。重ねる部分を0にすることも出来るのですが、そうすると下地が露出しやすくなる欠点も有るので、長期的にラッピングを維持するなら多少でも重ねて貼った方が良いです。
今回使用したのは3M 1080のホワイトアルミニウムメタリック。ウレタンのクリアーを吹いた様な適度な艶感が魅力で、バイクのカウルとの相性もばっちりです。メタリックのシートですが、シート厚は薄いのでカーボン柄などに比べると施工はしやすいシートです。価格が少々値が張る商品ですが、バイクのカウルにラッピングするのは難しいので、高くても薄いシートを選ぶのが重要です。